ダーク・エイジ・オブ・キャメロット拡張パック：
シュラウデッド・アイル 英語版・日本語マニュアル付き

= プレビュー ： アルビオン編 第二回=

27th Dec. 2002
Text by Murayama

■二人で一人？　Necromancer

最初はゾンビしか召喚できないが，レベルが上がるとこのようなペットも召喚可能に

　DAoCの拡張パック「シュラウデッド・アイル 英語版・日本語マニュアル付き」（以下，SI）で追加されたクラスには特徴的なものが多いが，このNecromancerはとくにユニークな要素がいっぱいだ。今回は，アルビオンの新クラスであるNecromancerにスポットをあてて紹介しよう。

　NecromancerになるにはBriton，Saracen，Inconnuのどれかの種族でスタートし，基本クラスはDiscipleを選ぶ必要がある。このDiscipleは基本クラスだが，Necromancerにしかクラスチェンジできず，しかもクラスチェンジする前からペットを召喚できるのだ。
　つまりDiscipleは，呪文数が少ないことを除けばNecromancerとまったく同じ。前回の記事でも書いたが，レベル1から強力なペットを召喚でき，がんがん経験値を稼いですぐにNecromancerへとクラスチェンジできる。筆者はいろいろなクラスでプレイしてみたが，序盤戦はDiscipleが一番楽だと感じた。

■ペットがいないと何もできない！

　Necromancer（死霊使い）は，ネーミングからも分かるように，アンデッドを召喚して戦うことになる。ただしほかのペットユーザーのように，ペットに攻撃させつつ，主人は攻撃魔法で支援といった戦闘はできない。実はNecromancer＆Discipleは，ペットがいないとまったく戦闘が行えないのである（杖で殴ることは可能だが，実戦の役には立ちそうにない）。
　Necromancerは，ペットを召喚すると半透明（Shadeモード）になり，敵から姿が見えなくなる。しかも暗殺者系のステルススキルと違って敵に看破されることがないようだ。ちなみに，ペットを置き去りにしてShadeモードのまま遠出しようとすると，ペットは自動でReleaseされてしまい，Shadeモードは解除されてしまう。Shadeモードのまま偵察はできないようだ。
　召喚したあとは，ペットを戦士として敵と肉弾戦させてもいいし，ペットをPassive（命令待ちの状態で，肉弾戦はしない）にしておいて魔法攻撃させてもいい。Necromancerのペットは状況に応じて戦士としても魔法使いとしても使えるのだ。まあ，本体がほとんど何もできないので，その分ペットが多彩な攻撃を持っていると思ってもらえばいいだろう。

Shadeモード使用前 ペット召喚にかかる時間は20秒。少々長いのがネック	Shadeモード使用後 Shadeモードに入ると，本体は幽霊のように半透明になる

■ペットの魔法

プレイヤーキャラと同様に，ペットに呪文を使わせることも可能。魔法のエフェクトもなかなかに格好いい。基本的にはペット自身が唱えるが，一部Necromancerが呪文を唱えてペットを通して発動するものも

＜＜ペットの魔法＞＞

■ペットが死ぬとき，それはNecromancerの死ぬとき？

　Shadeモードに入ると本体はほとんど無敵状態になるため，Necromancerはかなり強いように思える。だが，実はペットが死ぬと非常に大きなペナルティが待っている。なんと，ペットの死と同時にShadeモードが解除されたうえ，体力が1になってしまうのだ。
　ペットが死んだときに敵との距離が離れていればいいが，近くにいた場合は「殺してください」といっているようなモノである。極端にいえば，ペットの死＝Necromancerの死なのである。
　また，ペットをReleaseコマンドで消した場合は，ペットの体力に応じてNecromancerの体力も減る。Releaseしたときにペットの体力が半分なら，Necromancerの体力も半分になるというわけだ。
　これは非常に苦しいペナルティだ。おまけにペットの召喚には20秒もかかるので，すぐにShadeモードに入り直して逃げることもできない。もしNecromancerを使うなら，ギリギリまで粘る戦いはせずに，勝てるか勝てないかを早めに見極める目が必要になりそうだ。勝てない場合は，ペットを見捨てて遠くに逃げることも必要だろう。
　とはいえ，基本的にNecromancerのペットは強く，戦い方によっては"オレンジ"や"赤"などのこちらよりレベルの高いモンスターとも互角に渡り合える。対人戦では苦労しそうな感じもあるが，なかなかに興味深いクラスである。

＜以下次号＞

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