ダーク・エイジ・オブ・キャメロット拡張パック：
シュラウデッド・アイル 英語版・日本語マニュアル付き

= プレビュー ： ミッドガルド編 第１回=

7th Dec. 2002
Text by Murayama

　DAoCの拡張パック「シュラウデッド・アイル 英語版・日本語マニュアル付き」（以下，SI）を導入することで，アルビオン，ミッドガルド，ヒベルニアの各レルムにそれぞれ一つの種族と二つのクラスが追加される。今回紹介するミッドガルドには，"Valkyn"という種族が追加になった。
　Valkynは獣人といった言葉がピッタリで，能力的にはQuicknessとDexterityが高く，盗賊型かと思えるような設定である。だが実際には少々異なり，戦士にも魔法使いにもなれるという，なかなかにマルチな種族だ。Valkynが就ける基本クラスは"Viking" "Mythtic" "Rogue"の三種類で，新クラスのSavageにはVikingから，同じく新クラスのBonedancerへはMythticからクラスチェンジできるようになっている。もちろん，新クラス以外（Hunterなど）にも就ける。なお身長は"Northman"よりも低く，ミッドガルドでの5種族中平均的だ。

■新クラス

Hand to Hand用の武器は非常に興味深い

●Savage
　見た目からは想像しにくいが，魔法戦士系のクラスである。といっても敵を攻撃する呪文はなく，ほとんどが自分を対象にした強化系呪文。parry，evade，hasteなどの能力を上げたり，敵のcrush，slash，thrustといった攻撃に対する抵抗力を上げられる。またEnd（スタミナ）を 回復できる魔法があることから，長期戦も得意とするようだ。ただし，魔法はほかの魔法使い系クラスのようにPowerを消費するのではなく，体力を消耗して使う。
　肉弾戦ではAxe，Hammer，Sword，そしてHand to Handといった武器を使う。最後のHand to Handは素手での攻撃だ（ただし完全に素手というわけではなく，爪などの武器を買う必要がある）。Hand to Handのコンバットスタイルの中には，麻痺や敵の攻撃速度を低下させる攻撃などがあるほか，まだ確認は取れていないものの，複数の敵に対して攻撃可能な技も持つようだ。対人戦ではなかなかに強力そうな感じである。この素手（爪？）の攻撃に惹かれる人も多いのではないだろうか。

Bonelord。さらにMinion数体を召喚すれば，一人でもちょっとしたパーティプレイが楽しめそうだ

●Bonedancer
　少々変わったペットユーザー。攻撃呪文には乏しく（敵に一定時間ダメージを与え続ける呪文があるのが救いだろうか？），強化系呪文や敵の能力を下げる呪文が多い。Bonedancerの最大の特徴は，召喚できるペットがユニークなことだ。"Bonelord"（レベルによって名前は変わる）というボスキャラを召喚すると，さらにそのBonelordの能力に応じて，さらに追加で"Minion"というペットが召喚できる。MinionはBonelordの能力に応じて最大3体まで召喚できるので，Bonedancer一人でもちょっとしたパーティプレイが楽しめそうだ。
　召喚できるMinionは6タイプで，それぞれ魔法攻撃，魔法で敵の能力低下，味方の回復，魔法で味方の強化，肉弾戦，弓による攻撃が得意となっている。ただし各タイプのMinionは呪文系統が異なるので，レベルアップ時にどのMinionを強化していくかで悩むことになりそうだ。ちなみに系統別に見ると「魔法攻撃/魔法で敵の能力低下」「味方の回復/魔法で味方の強化」「肉弾戦/弓による攻撃」がセットになっている。

■新しい世界

　Valkynでゲームをスタートすると，Aegir's Landeingという村から始まる。ここはSI専用の土地。村のはずれに転送ゲートがあり，ここを通過すると従来の世界にあるNallitenの村へと転送される仕組みになっている。大まかな雰囲気やモンスターについては下の写真を参照してもらいたい。

■追加事項

　これまで一つのサーバー上では計4人までしかキャラクターを作れなかったが，この人数制限も拡張され，最大8キャラクターまで所有できるようになった（これはSI導入前のDAoCでも，新パッチで対応されている）。すでに4人のキャラクターを持っている人であっても，キャラクターを消すことなく新キャラを作れるのは嬉しいところ。また，キャラクターセレクト画面の右側では，キャラクターがアニメーションしている。

＜以下次号＞

TOPへ戻る