ダーク・エイジ・オブ・キャメロット拡張パック：
シュラウデッド・アイル 英語版・日本語マニュアル付き

= プレビュー ： ヒベルニア編 =

第2回

29th Nov. 2002
Text by Murayama

■インタフェースのパワーアップ

　この原稿執筆現在（2002年11月29日），DAoCの拡張パック「シュラウデッド・アイル 英語版・日本語マニュアル付き」（以下，SI）は毎日のようにパッチがあたり，バランス調整やグラフィックスの向上など，製品化へ向けてのMythicの積極的な努力を感じることができる。先日ヒベルニア編の第1回をお送りしたが，実はあのあとにも大きなパッチがあたり，さまざまな点でパワーアップが図られた。
　とくにインタフェースの変更は，なかなかにいい感じである。例えば「/face」「/release」「/stick」といった頻繁に使うコマンドが，"コマンドウインドウ"にボタンとして並べられたのは，どのプレイヤーにとっても非常に嬉しい変更点だろう。
　また一部ではあるが，画面表示などの設定も可能になっている。中でも名前の表示を変更する機能はかなり便利。名前表示を"Colored"に設定すれば味方，敵，墓などが別の色で表示される。モンスターの強さも以前はターゲット（左クリック）しなければ分からなかったが，名前の色に反映される（強い順に紫，オレンジ，黄，青，グレー）ようになった。これでより戦いやすくなったことはいうまでもないだろう。

各種コマンドがまとめられたウインドウや画面設定がゲーム中にできるのは嬉しい	これで，クリックしなくてもモンスターの強さが判別できる

■モンスターグラフィックスの変更

　インタフェースの強化と共に，先日掲載したモンスターのグラフィックスも変更された。前回掲載したものと見比べてほしい。

■Animistのペットの能力は？

　ヒベルニアの新職業"Valewalker"と"Animist"。Valewalkerについては戦える魔法使いといった感じでなんとなく予想が付くが，砲台タイプのペットを召喚できるAnimistはこれまでになかったタイプなので，今回重点的に紹介しよう。

　前回お伝えしたように，Animistが召喚できるペットはキノコのような容姿をしている。召喚方法はちょっと特殊で，召喚魔法を唱える前にF5キーを押しマーカーでポイントを指定しておく必要がある。また召喚したペットが存在している時間は非常に短く，1〜2戦闘ごとに使い捨てといった感じだ。ちなみに先述したようにペットというより砲台に近く，移動は不可となっている。
　攻撃タイプのペットの場合，攻撃射程内の敵を自動選択して魔法攻撃するようだ（経験値の入らない低レベルの敵には攻撃しない）。ペットの射程は通常のキャスターよりも短いが，Animistからかなり離れた位置にも召喚できるから，そこをうまく使えば気にする必要はないだろう。
　Animistへ転職してすぐに（つまりレベル5の時点で）召喚できるペットは4種類。味方強化系（レジスト能力Up）が2種類，攻撃タイプと敵の能力を下げるタイプがそれぞれ1種類ずつ。またペットを支援する呪文（回復系など）もいくつかあり，どうやら基本的には複数のペットを用いて敵と戦い，状況に応じて自らも攻撃魔法で参加することになりそうだ。またペットを中心に爆発させる呪文（Enchanterなどが扱う爆発魔法よりはダメージは落ちる）も存在する。

　ペットによる攻撃ばかりを書いてきたが，Animist自身にも攻撃魔法はある。レベル5の段階で使用できる攻撃魔法は"Natural Selection" "Wisp Heat" "Wisp Glow" "Sprit of Anger"の4種類。Natural Selectionは，攻撃と同時に敵の体力を吸収するので，メインの攻撃呪文として使っていきたい。Wisp Heatは敵の能力を下げる効果もあるらしいが，今回のプレイではいまいちハッキリしたことは分からなかった。最後のSprit of Angerは，レベルアップ時のSpecialize Pointを振ることで強化できる攻撃呪文。骸骨が走っていって敵に体当たりするため，見た目のインパクトも十分だ。

Natural Selectionの魔法	Wisp Heatの魔法	Sprit of Angerの魔法

　序盤のみのプレイでアレコレ語るのもなんだが，思ったよりもAnimistは使い勝手が良さそうである。Enchanter，Druid，Mentalistは召喚したペットへ指令を出さなければならないが，Animistのそれは設置したら放っておくだけ。たくさん設置しておき，その場所までモンスターを誘導してきたり，モンスターのそばに連続して召喚してもいいだろう。多数の砲台を同時に呼び出せるられるのでレベリングも比較的楽に行えそうだし，工夫次第でさまざまな戦闘方法が楽しめるはずだ。
　ただ手数が多い代わりに強力な一撃を与える魔法がないので，対人戦では援護役に回らざるを得ないかもしれない。Animistはパーティプレイの幅や対人戦での可能性を広げてくれそうである。

レベル5になればAnimist Trainerのもとでクラスチェンジが可能	Animistに転職すると，使える呪文の数に驚くだろう。ウインドウに入りきらないほどである	4種類のペットを召喚できる（見た目は同じ）。レベルアップしてSPを振っていけば，新たなペットも召喚可能になる

＜以下次号＞

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