以前(それも1年以上前の話),当サイトの韓国最新PCゲーム事情#18でお伝えした,過激な描写とシナリオでR-18指定となったMMORPG「A3」の,国内でのリミテッドサービス(クローズドβテスト)がついに始まる。 本作は,人間関係の複雑な心理描写と,場合によっては冷徹な判断を要する駆け引きが特徴のファンタジーMMORPG。タイトルにもなっている「A3」とは, ・Art(芸術性) ・Alive(躍動感) ・Attract(魅了するストーリー) を意味しており,ビジュアルとストーリーの両方について高いクオリティを目指して作られた作品となっている。 物語の舞台は,神族/精霊/人間が混在する「ヘルマーシュ大陸」。プレイヤーは,長い戦乱で孤独な戦いを強いられた戦士が集まって形成した「騎士団」の一員となり,自ら国家を興す。そしてやがては,国家同士の統一戦争に身を投げ出すことになるのだ。 A3をプレイする上で最大のポイントとなるのは,プレイヤーの"共演者"として登場する「キャスティングキャラクター」の存在。プレイヤーはさまざまなイベント中で彼らと密接に関係することとなり,彼らの生き様に共感したりする中で,解決しなければならない問題に共に立ち向かうこともある。聖騎士や魔法師,神族などが物語にどのように絡んでくるのか,非常に興味深いところである。 そのほか,本作はシューシステム(ペットシステム)や,他作でいう"ギルド"にあたるコミュニティシステム「騎士団」など,現状MMORPGが持ちうる機能はひととおり搭載している。ストーリーはもちろん,戦闘部分にも力が入っているので,キャラクターを成長させるための戦闘,またネットカフェと連動して行われる全国規模の「騎士団トーナメント」なども大いに楽しめそうだ。 本作が話題となった理由として,やはりR-18指定ということが挙げられる。 なぜR-18なのか? という部分に関して,ガンホーは, 「人間感情の"愛憎"や"葛藤",また社会の根底にある"欲望"や"怨念","確執"などをストレートに表現。それはR-18だからこそなしえることであり,全年齢対象では不可能」 と理由付けている。 確かにScreenshotsを見た限りでも,激しく飛び散る血などの過激な描写や,女性の際どいシーンなども多々存在しているのが分かる(同社は"高揚感のあるエロティックな表現"としている)。また「ロト」や「モンスターレース」などのギャンブル要素が多く盛り込まれているのも理由の一つといえそうだ。 日本で初の試みとなる"大人ならでは"のオンラインタイトル。あえて若年層を排した妥協のないストーリーを楽しみたい人は,今すぐβテスト募集フォームから応募するべし。
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