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モノポリー2
Text by Q次郎
/Vmag.2000年8/15号

クリックすると拡大します  ボードゲームの定番中の定番(と私は思っている)モノポリーの,PC第二弾「モノポリー2」が発売された。最近の流行りなのか表示が3Dとなり,随分とキレイになっている。視点もトークン(コマ)にズームしたり,盤面全体を見下ろしたりと,自分の好みの視点に変更することが可能だ。そのトークンの動きも多様で,見ているだけで飽きさせない。前作で個人的に気に入っていた,出費時にお金が舞い散るアニメーションがなくなっていて少しだけガッカリしたのだが,代わりに今回はJAILに行くことになると黒塗りの護送車が迎えにきてくれる(別に嬉しくはないのだが……)。  単純に表示が3Dになっただけでなく,交渉画面やステータス画面が大幅に改善されているのもうれしいところ。総資産額や,1周の最大収入額,出費額などを簡単に算出してくれるため,戦略を練るときには効果を発揮する。また競売画面では,本物さながらのオークション気分と緊張感も味わえる。

強化されたオプション機能
クリックすると拡大します クリックすると拡大します  また今作では,盤面の変更や作成が可能になったことが大きな特徴の一つとして挙げられる。土地には名前と画像を,鉄道には名前をそれぞれ付けることができるのだ。上手く使いこなせば東京都でもブリ○ニアでも,お好みのテーマでかなり凝ったものを作ることができる。
 ただちょっと中途半端な面もあり,チャンスカードに書かれている土地の名前が変更されなかったり,自作のものに至っては,土地の購入や交渉時に表示される名前や音声がデフォルトのものになってしまうのだ。これでは一人で遊ぶのでさえ,かなりの混乱を招くし,ネットワークでの交渉は無理に等しい。何より盤面ファイルが数十MBに及ぶため,気軽に配布できないというのが残念なところ。

目指すは世界一のモノポリスト!
クリックすると拡大します クリックすると拡大します  そして注目のネットワーク対戦機能だが,ゲーム画面内に自分のIPアドレスを表示させる部分がどこにもないため,少々操作が面倒になり,前作同様あまり便利なものとはいえなくなっている。しかしmsn Gaming Zoneにも対応しているので,こちらを使えばお手軽に世界の猛者を相手に実力試しをすることができるだろう。「実業界のドン(最強コンピュータ)」が役不足になってきたら挑戦してみてはいかがだろうか?

 色々と不満な点を残してはいるが,完全日本語版なので進行役やトークンの声も全て日本語化されていて楽しく,そして分かりやすい(少し間延びしている気はするが)。何より一つのマシンで数人が楽しめるし,複雑な操作が必要なわけでもなく,誰にでも楽しめるというのが最大の魅力だ。腕に自信があるのならば,PC版でさらに磨きをかけて,モノポリー・ワールドチャンピオンシップに挑戦してみるというのもアリかもしれない。
■発売元:メディアクエスト
■価格: 5800円
■問い合わせ先:メディアクエスト
  TEL 03-5805-3629
■動作環境:Windows 95/98,Pentium/166MHz以上,メモリ32MB以上,空きHDD容量50MB以上
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