"ポトリス"のオリジナル作品といえる人気ストラテジー「Worms 3D」シリーズの最新作が,この「Worms Forts:Under Siege」。ミミズたちが二手に分かれてバズーカや手りゅう弾で戦うあたりは前作までと同じ。ただし今回は,古代エジプトやトロイ戦争,アーサー王伝説などを模した舞台。なのに使用されるのが近代兵器だったりするあたりが,なんともばかばかしく愉快ではあるが,ゲーム性そのものにいたっては相変わらずの歯ごたえ。
このデモ版では,シングルプレイとマルチプレイを体験できる。
シングルプレイでは,映画化もされた「アーサー王伝説」が下地になった舞台で,「Tower」と「Keep」を適切に配置して,キャメロット城を完成させるステージを遊ぶことができる。
自ターンと敵ターン合わせて10分という時間制限の中で,敵の攻撃をうまく避けるべく敵軍の拠点を破壊しながら,ひたすら建設を続けなければいけない。そのため,敵を攻撃し続けているだけではあっという間に制限時間オーバーになってしまう。効率のよい戦略を編み出すためには,何度も繰り返し遊ぶ必要があるだろう。
しかし,ミミズのキャラクターだけでなく,兵器として登場する爆発する老婆など,ゲーム中のいたるところに愉快なギミックがあふれているため,繰り返し遊んでいても飽きがこない。
マルチプレイのデモは,日本の江戸時代っぽいステージ。ただし,スタンドアローンのマルチプレイなので,だれかと一緒に遊ぶためには,1台のPCの前にゲームに参加する全員が並ぶ必要がある。ちょっと残念。
「Worms」シリーズや"ポトリス"のファンにはもちろんお勧めだが,古代神話や伝説が好きな人も(いろんな意味で)楽しめる1作だ。(tet)
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