Strategy first社が開発,Legend Studiosが販売を手がける「War Times」は,第二次世界大戦を舞台としたリアルタイムストラテジーだ。プレイヤーはAXIS(ドイツ軍)かALLIES(アメリカ連合軍)のいずれかを選択し,自軍を勝利へと導いていく。
ゲームシステムは非常にシンプルで,シナリオに沿って遊ぶキャンペーンモード,CPUとさまざまなマップを対戦するシングルモード,インターネットを通じてほかのプレイヤーと対戦ができるマルチプレイの三つ。また,ユニットや建造物を作成するときに必要な資源は"ミネラル"と"オイル"の2種類となっており,非常にシンプルに資源を採取できるので,ユニットを作成するときに,どちらに重点を置いて資源採取するかを決めるにも楽だろう。
本作の特徴として挙げられるのが,まず所属軍により,ユニットの構成が若干違うというところ。初期基本ユニットの歩兵を除けば軍によってその特徴は異なり,アメリカ軍は兵士の体力を回復するナースのユニットを作成して体力の減った兵士を回復できたり,爆撃機による攻撃で敵を一掃できたりする,早い進化の段階で戦闘機による急襲なども可能で,普通にバランスのとれた軍隊となっている。逆にドイツ軍では,タイガーを代表とした戦車系などが強力なうえ,ロケットランチャーや高射砲などから,広範囲の敵を一掃するV2ロケットなどを作成できできる。1ユニットに対するコストは高いが,どのユニットも攻撃的となっているといえるだろう。
また,各ユニットごとの強さが顕著で,例えばタイガー1台に対し,シャーマン5台をぶつけても,シャーマンが全滅したりということも普通にある。仮に歩兵を多数引き連れて敵陣に攻め込み優勢な局面を迎えていたとしても,タイガー1台に待ち伏せを食うと,そこから逆転されてしまうこともありえるわけだ。
さて,デモ版でのゲームの感触を説明するなら,練習ともいうべきCPU戦の難度が高く,筆者はまともにユニットの構成や進化形態を覚えるまでに何度となくラッシュを食らって壊滅されられた。最初のうちは。同じようにCPUにボコボコにされる人もいるだろう。いくらデモ版で,しかもゲームに慣れていないとはいえ,すぐにCPUに攻めこまれて終わってしまい,ゲーム性が理解しづらいのは非常に残念なところだ。
なおデモ版ではキャンペーンモードがドイツ軍,アメリカ軍にそれぞれ1ステージ遊べる。各ステージの任務だが,ドイツ軍は拠点となるHeadquartersを作成することから,アメリカ軍基地を壊滅するまで。アメリカ軍は最初に設置された基地を防衛しつつ,ドイツ軍を殲滅するまでが遊べる。
また,シングルプレイではドイツ軍のみが選択可能。陣地を東と西に隔てたマップと,マップ四隅を拠点とした2種類のマップを遊べる。マルチもシングルと同様のマップを利用して,最大4人までのインターネット対戦が可能だ。
かなり難しい部類のゲームだと思われるが,RTS好きのホネのあるプレイヤーはやってみてはどうだろう。(Seirou)
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