製品版の発売日前後から「出る」「出ない」と騒がれていた「Unreal」のシリーズ最新作「アンリアルII 覚醒」（原題 Unreal II：The Awakening）のプレイアブルデモが登場した。
　本作はシングルプレイ専用であり，スポーツシューティングとしての地位を確立した「アンリアルトーナメント」とは明確に路線を分かつタイトル。ゲームプレイそのものは割とオーソドックスにまとまっているが，ホラー映画さながらの演出，そして同ジャンルのタイトル群から一歩抜きん出た美麗なグラフィックスなどが話題となり，FPSプレイヤーを自負する人なら一度はプレイしておくべき作品となっている。
　ちなみに本作は，サイバーフロントより2003年2月13日に日本語マニュアル付き英語版が発売されている。そのほかの本作の詳しい情報は，当サイトの特設ページ「こちら」でチェックしてほしい。

　本デモ版には，製品版の序盤の1レベルが収録されている。
　このレベルでは，グロテスクなエイリアンが四方八方から次々と襲ってきて，プレイヤーの行く手を阻む（さすがに序盤なので，難度は低め）。途中"しゃがみ"を必要とする障害物があったり，ガスタンクなどのオブジェクトを爆破することで敵を倒す場面があったりと，チュートリアル的な役割も担っているステージだ。

　戦闘の爽快感は保障付きの本シリーズだが，今作では武器エフェクトやパーティクル処理が格段にパワーアップしており，ビジュアル面での凄まじい進化が爽快感をさらに助長している。なかでも，弾丸が次々と壁で兆弾するショックランス，四つの弾種を切り替えて使用するグレネードランチャーなどは必見。序盤なので火炎放射器などが登場しないのが残念だが，それでも十分ビジュアルの進化を感じ取れるだろう。
　また，目の前で登場人物がドアの隙間に引きずり込まれたり，T時路で敵が素早く横切ったりするなどの演出も随所に見られる。楽しいシューティングにホラーのゾクゾク感，そして素晴らしいグラフィクスと，本作のウリとなる要素がギッシリ詰まったデモ版だ。

　ゲームプレイは，シリーズお馴染みのクリーチャー"Skaarj"の手により，キャラクターが乗り込んだエレベーターが落下するという場面でフェードアウトする（実は，この後のSkaarjとの一騎討ちがなかなか面白いのだが……）。
　クオリティ・機能共に製品版と同様，しかもオープニングムービーなどもごっそり収録されているので，購入を考えている人はぜひ一度お試しあれ。（Gueed）

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