「UEFA EURO 2004」はタイトルからも分かるとおり,2004年ヨーロッパサッカー連盟(UEFA=Union of European Football Associations)に加盟する51チームの選手すべてを実名で登場させたサッカーゲーム。同社の作品では「FIFAワールドカップ」シリーズが有名だが,あちらは国際サッカー連盟ならこちらはヨーロッパ。ちなみにベッカムももちろん登場しているが,選手の実名が出てくるゲームの中ではめずらしく顔が似ている(編集部員談)との評価(?)も。
ゲームモードには,シングルプレイとマルチプレイがある。シングルプレイでは,好きなチームを選んでCPUと対戦するスタンダードとEUROリーグを勝ち抜くリーグモードを遊ぶことができ,マルチプレイではインターネットを利用した対人戦が可能だ。
ゲームシステムはきわめて一般的なサッカーゲームとほぼ同じだが,本作では,フェイクシュートやドリブル中のフェイント,服の端をつかんで相手の邪魔をするなど細かい部分がよくできている。もちろん,服を引っ張っているところが審判に見つかれば反則とみなされるし,後方からスライディングを仕掛ければイエローカード,もしくはレッドカードを言い渡されることにもなる。デモ版をプレイした限りではフェイントはコンピュータに有効とはいえない手段であったが,プレイヤー同士の対戦で使うには面白い要素だといえるだろう。
デモ版では,ポルトガル,フランス,イギリスの3か国の中からいずれかを選択したのち,CPUとの対戦ができる。プレイ時間は前半45分の部分(実際には5分程度)。デモ版の制約だろうが,キーアサインや解像度をまったく変更できない。操作するキーが多いため,キーアサインくらいはデモ版でもあってほしかった。ちなみにReadMe.txtを読めば分かるのだが,アナログデュアルジョイスティック仕様のゲームパッドでのプレイを推奨している。この辺は,PlayStation2やXboxなどのコンシューマ機器での発売も決定していることもあってのことだろう。(Seirou)
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