「Next Generation Tennis 2003」は，フランスのCarapace社が開発したテニスシミュレーションゲーム。筆者はテニスゲームというと，任天堂の「マリオテニス64」がとても印象深いが，本作はマリオテニス64とは180度路線が違い，超リアル志向のテニスゲームだ。臨場感溢れるラリー攻防や，超高速サーブ……テニス好きは必見である。

　本作をプレイして最初に感じたのは，返球すらまともにできないぐらいボールが速いこと。とくにサーブを受けるときには，相手がボールを打った"瞬間"にコースを把握し，すぐにレシーブモーションに入らなければレシーブは不可能。慣れないうちは体に痛い玉を何度も食らってしまうだろう……。筆者も練習に練習を重ねて，ラリーがまともに続くまではできるようになったが，時速210kmで飛んでくるサーブはラケットに当てることすらできなかった。
　とはいえ，ゲームというより体力を使わないスポーツといった印象で，これはこれで好感がもてた。サーブを返すためには一瞬の気の緩みも許されないし，シンプルなシステムながらもここまで熱くさせるゲームはなかなかないのではないだろうか。

　本体験版では，メニューモードが存在せず，起動と同時にゲームが始まるため，マップとキャラクターも選択不可能だ。また，ゲームが終わるたびに再起動しなければならず，割と手間がかかる。
　なお，製品版では実在のスター選手を使用して，有名な"全米オープン"トーナメントに参加したりもできるので，よりいっそう現実味が増すことだろう。本体験版はまだまだ基礎トレーニングだ！（Halen）

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