アーノルド・シュワルツェネッガーの伝説的なSFアクション映画,「ターミネーター」の第3作が劇場で公開されたのは,まだまだ記憶に新しいところ。前2作の完成度があまりにも高すぎたため,キャメロン監督抜きで第3作を作るなんて無謀にもほどがあるとハラハラさせられたが,いざ完成してみると,心配したほど失敗はしていない映画に仕上がっていたではないか。
さて,シュワちゃんはさほど失敗しなかった映画のおかげで目論見どおりカリフォルニア州知事になってしまったが,T3自体は今後もゲームなどの形で商品化されていくのである。
ちなみにFPSの黎明期にT2がゲーム化されたこともあったが,あれは惨憺たるゲーム内容であったためかあまり話題にはならなかった。どうしても興味のある人は,探してみるのもいいかも。
このたび,映画と同様なんとも言えない評価を受けているゲーム版,「Terminator 3:War of the Machines」のトライアル版が登場。昨年(2003年),こっそりと非公式のβデモ(マルチプレイ専用)がリリースされていたが,今回登場したのは3時間という制限時間付きデモ。3時間だけタダで遊べるが,お金を払って制限解除すれば製品版として生まれ変わる。
本作はマルチプレイに主眼を置いて開発されたFPSで,人間側と機械側に分かれて存亡を賭けた戦いを繰り広げる。メインとなるルールはマップ上の陣地を奪い合うチームバトルで,歩兵同士の撃ち合い以外に,搭乗可能な戦闘車両なども登場する。シングルモードの内容もマルチとほとんど同じで,要するにBOT相手にチーム戦を行う。ストーリー主体のキャンペーン的なゲームモードはないようだ。
人間側と機械側では各プレイヤーキャラの能力がまったく異なっており,人間側はフットワークの軽さと武器の豊富さが強み,一方の機械側は自身の形状の豊富さ(飛行型や人型などいろいろ揃っているのだ)と耐久力などが強みとなっている。いうなれば「エイリアンvs.プレデター」と「バトルフィールド1942」のイイとこ取りといったところか。しかし結局のところ,どちらの陣営も一番強いのはターミネーターで,それ以外はザコなのではないかという気がしてしまう。
マルチプレイはLANのみ対応。デモ版のままオンライン対戦にアクセスしようとすると,CD-KEYを要求されてしまう。つまりシングルデモといって差し支えのない内容。制限時間内なら12マップすべて楽しめるので,まずは3時間だけ人間vs.機械の戦争を味わってから購入を検討してみよう。(Kawamura)
Terminator 3: War of the Machines (C) 2003 Atari, Inc. & IC Video LLC. All rights reserved. Developed by Clever's Games KFT. Terminator used under license. (C) 2003 IMF Internationale Medien und Film GmbH & Co. 3 Produktions KG. All other Trademarks are the property of their respective owners.
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