「Star Wars Jedi Knight」シリーズの第3弾である「Jedi Academy」は，ジェダイの騎士に扮して戦う一人称 / 三人称視点アクション。ジェダイであることからライトセイバーを駆使して戦えるのが特徴で，ほかのFPSでは考えられない光あざやかな殺陣が繰り広げられる。チューンナップされたQuakeIII：Arenaエンジンで開発されており，大人気のマルチプレイに関しては，前作にも増してゲームモードや新要素が追加される。
　今回は「Jedi Academy」というタイトルからも分かるように，ジェダイアカデミーの見習い騎士が主人公。前作のような固定の主人公ではなく，キャラクターメイキングによって種族や性別まで自由に選べるようになっている。
　何より感激なのが，デュアル（二刀流）や両手持ちのライトセイバー（ダースモールが使用していたもの）が使用可能になったことだろう。
　時代設定はスターウォーズの第1作（EPISODE IV）から15年後で，ルーク・スカイウォーカーやカイル・カターン（Star Wars Jedi Knight第2作の主人公）が脇役として登場する。本作品はストーリーの分岐が強調されたミッション構成となっており，ゆくゆく立派なジェダイの騎士となるも，暗黒面に落ちて悪の道に進んでしまうもプレイヤー次第という展開になる。習得するフォースの種類もルートによって変化するため，最初からプレイするたびに異なる性質のジェダイが誕生することになりそうだ。
　ただ実際のプレイ感覚は前作の「アウトキャスト」（日本語版がサイバーフロントから発売中）をそっくり踏襲しており，さほどガラリと変わったというイメージではない。ぶっちゃけ，キャラメイクと二刀流や両手持ちが可能になった続編と考えて問題ないかもしれない。

　今回リリースされたデモ版はシングルプレイ専用で，2ステージを収録している。キャラクターメイキングから収録しており，実際に種族や性別，衣装などを選ぶところから体験できる。セクシーなジェダイがデュアルのセイバーを振るう姿は，やはり感動的だ。
　あまりにも鮮やかなライトセイバーさばきに目を奪われがちだが，数々のフォースを使うことを忘れてはならない。体力の回復や敵の動きを止めるものなど戦術補助系から，行く手を阻む大岩を吹き飛すなどの攻略上必要不可欠なフォースも存在する。行き詰まったと感じたら，フォースが役に立たないか試してみてほしい。
　製品版の北米での発売日は2003年9月17日。前作がマルチプレイで大好評を博しただけに，今作もなんとでも手に入れたいというユーザーも多いのではなかろうか。（Kawamura）

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