STEEL FANG（ニフティ）

　カプコン/セガ/ネクステックの3社が共同開発を行ったネットワーク対応の3Dアクションゲーム「STEEL FANG」（スティール・ファング）。そのシングル用プレイアブルデモが登場した。元々，現在行われているオープンβテストを遊ぶには，＠niftyのIDが必要だった本作だが，この体験版はIDなしでも遊べるバージョンだ。

　STEEL FANGとは，オンライン対戦に主眼を置いた3Dアクションゲーム。近未来の世界を舞台に，サイ・クローン・ミュータント・ソルジャー（以下，CCMS）という遺伝子操作で生み出された兵士達の戦いを描いている作品だ。
　ハイスピードかつアクロバティックなアクションの描写が，本作の大きな特徴。複雑なコマンドもなく，回転ジャンプ/横っ飛び/壁蹴りなどといった，軽快なアクションを行えるところなどは，コンシューマー/アーケードゲームのそれに近いノリだろう。基本的なゲームシステムは，最大6人までのデスマッチ/チーム戦のシューティングバトル形式。プレイヤーは，広い屋外や狭い工場内などなど，起伏に富んだ数々のステージを背景に，生き残りを賭けた戦いを繰り広げていくことになる。

　攻撃重視/防御重視などといった一長一短あるプレイヤーキャラクター（CCMS）のほかに，ガーディアンと呼ばれる機動ロボット兵器が登場する点も，本作のユニークなところだろう。ガーディアンとは，プレイヤーが操作するCCMSを"無限に再生する能力"を持つ，自立行動型の機動兵器（つまり，簡単な命令以外の操作はできない）のこと。このガーディアンが破壊されてしまうと，そのゲームは敗北となってしまうのが大きなポイントで，逆にガーディアンさえ破壊されなければ，クローン兵士であるプレイヤーキャラクターはいくらでも再生が可能だ。
　つまり本作において，プレイヤーキャラクター自体はいくら死んでも構わない"捨て駒"であり，ガーディアンが兵器としての"本体"という扱い。いかに自分のガーディアンを守りながら相手のガーディアンを攻撃していくか？　そこが勝負のポイントとなるわけ。ガーディアンを後方に隠すか，あるいは橋頭堡として前線に送り出すか，戦況に合わせた使い方を模索していくのがよさそうだ。

　この体験版では，β版クライアントと同じく，6人のキャラクターを選んでのシングルプレイモードを楽しむことができる。マルチプレイが遊べないこと以外は，これといった制限も特にないようなので，遊んでみたかったけど登録が面倒で……というプレイヤーは，これを機にプレイしてみるといいだろう。そしてこの体験版をやってみて，マルチプレイに興味を持ったという人は，そこで改めて＠niftyのIDを取得し，βテストに参加してみてほしい。（TAITAI）

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