Against Rome ［英］（JoWood Productions）

　本作は，西暦200〜450年のヨーロッパを描いたリアルタイムストラテジー。多くの国がローマ帝国の配下になっている時代だが，本作では未だローマ帝国に屈服していない国家にスポットが当てられている。
　プレイヤーは，スキル/フォーメーション/異教魔術など，能力の異なる三つのバーバリアン民族（Teutons/Celts/Huns）から一つを選択して戦闘していく。バーバリアンにとっては日常的行動（？）である，略奪/小競り合い/襲撃などがテーマになっており，どんどん村を襲撃して占領し，領土を徐々に拡大，最終的には強大なローマ帝国と戦うこととなる。
　時代背景が反映させているので，登場するユニットは戦士系がメインで地味だが，前述したように各国家には特別なスキル/魔法を使うユニットも登場する。

　グラフィックスは3Dではないが，多くのユニットが動く様は2Dで描かれた空間がぴったりという印象。だがその半面操作性が優れておらず，ユニットに移動命令を出してもぽつーんとしていることがしばしば。
　ユニットはグループ単位で操作するようになっており（リーダーは別），ユニット単体を操作することは一切ない。よって細かい操作が不必要なので，まったりと遊びたい人には向いているのかもしれない。

　本体験版ではキャンペーン（1ステージ）が遊べるようになっており，100以上ものユニットとそのリーダーで，敵のバーバリアンを滅ぼせば勝利になる。注意しなければいけないポイントは，リーダーが死んだ場合は問答無用で即敗北となってしまうこと。いくらリーダーといえど強靭な肉体を持っているわけではないので，むやみに戦闘させると，危険だ。
　リーダーは村を占拠できるので，まずは最寄の村を占拠して軍隊や農民を獲得するといいだろう。（halen）

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