ロシアのG5 Softwareが開発した,戦闘ヘリが題材の3Dシューティング「Red Shark」。日本でも2002年8月に発売された作品で(製品名「ヘル ストライク」 販売元:カプコン),ロシア語版のデモは1年以上も前にリリースされていたものの,正式な英語版デモはずいぶんと時間を置いてのリリースとなった。 Ka-50というロシアの最新戦闘ヘリを操り,第二次世界大戦のドイツ軍を相手に戦う本作品。2011年からタイムマシンで戦闘ヘリを1940年代に送り込み,歴史を変えるという設定だ。ゲームではスタートミッションから4本のルートに分岐しており,どの道に進むかで行く末が決まる(ゲーム中はあまり気にする必要がない)。 Ka-50は,30mm機関銃,S-8ミサイル,Vikhr対戦車誘導ミサイルという3種類の火器を装備している。機関銃は弾数無制限で,あらゆるターゲットに使用可能。S-8はロケット弾。威力は高く搭載数も豊富なので頼りになる。Vikhrは自動追尾式ミサイル。ロック可能な標的にしか使えずロックオンに時間もかかるが,移動目標を確実に破壊できる。また,ヘリのターゲットシステムが機関銃やS-8をサポートする。ターゲットしている敵に照準を合わせるだけで,あとは機体が射撃補正を行なってくれるのだ。
デモ版では,全15あるミッションのうち3本を収録。順番にクリアしていく製品版とは異なり,どのミッションも最初からプレイ可能だ。フライトシムではないので,ヘリの操作はかなり簡略化されている。60年以上昔の兵器が相手とはいえ,大軍相手に単機で立ち向かわなければならないのでゲーム内容は結構ハード。 なお同社は,Ka-50の後継機を題材とした新たな戦闘ヘリアクションを2003年の第3四半期にリリースする予定もあるようだ。そちらにも期待したい。(Kawamura)
|