ペインキラー[英]
(エムスリイエンタテインメント)

 E3 2003のDreamcatcher Interactiveブースにおいて,まったく新規のタイトルながらも,圧倒的な迫力とぶっ飛んだ物理処理でプレス陣のド肝を抜いたFPS「ペインキラー」(原題:Painkiller)の英語版デモが登場。
 今回リリースされたのはシングルプレイ限定のもので,マルチプレイデモは英語版発売後にリリースされる予定。これまでは(プレス向けのαデモがリークしたこともあったが……)基本的にはムービーだけが何本かリリースされていただけで,今回やっとこさファンの前に姿を現した。
 物理エンジンにHavok2.0を採用したことや,スペキュラーハイライティングを始めとしたDirectX 9フィーチャーをごっそり詰め込んだことも話題になったが,本デモでは,ホラータイトルらしい雰囲気作りや,発奮系FPSの中でも一歩抜きん出たゲーム性をまず味わってみてほしい。

 本作において,プレイヤーは,悲惨な自動車事故でこの世を旅立ったDaniel Garnerとして,神と悪魔の戦争に終止符を打つべく戦いながら,自分が天に召されなかった理由を探し求めていく。
 舞台は,開発元People Can Flyの開発陣曰く「実在する場所をモチーフにしている」とのことで,その言葉通りヴェニス風の町並みや修道院の中,巨大な廃墟などとかなり多彩だ。
 ゲームの進行はオーソドックスにまとめられており,ステージ内の敵をすべて倒して回復ポータルに触れつつ,次の場所へ向かうといった具合だ。

 本デモ版には,製品版に収録される全24Levelから,Capter3の1/3/5Levelが抜粋して収録されている。正直,前評判から考えると,グラフィックスのクオリティという面ではそれほどインパクトのない仕上がりだが,プレイ感覚や圧倒的なスケール感は期待以上。"撃ちまくり"以外にも,コインをシコシコ集めてヘルス増強したり,攻撃力上昇などの特殊能力が得られるTarotを集めたり(このモードは,最低難度Daydreamでは使用できないので注意),マップに点在するArmerやHoly Itemを探したりと,とにかく遊べる一本。おそらく誰もがサイズ相応のボリュームで楽しめる作品なので,ぜひ一度試してみてほしい。(Gueed)

■2004.4.8 2ndシングルデモ追加

 さて,このたび突然「ペインキラー」の2ndデモがリリースされた。わずか1ステージしか収録しておらずボスステージも未収録だというのに,前のデモに負けず劣らずのインパクトを体験できる。
 今回収録しているのはChapter-5 Level-1の「City on Water」。マップの構成自体はちょっぴり複雑で,唯一の手がかりとなる画面上の矢印だけでは迷うことも多いかもしれない。登場する敵の種類はわずか3種類で,ひたすら大量の敵が湧き出て突進してくるだけのステージだが,その演出を実に巧みに,かつ爽快に味わえる。
 一番の注目は,前回のデモではイマイチだった武器,PAIN(ミキサーの歯みたいのがグルグル回る接近用武器)が大活躍するという点。狭い通路でPAINをグルグル回しながら敵の集団を押しのけていくと,通路中に敵の血と肉がどっさり散らかっているという,本作の本質と思われる光景を目にできるだろう。(Kawamura)

■2004.7.15 マルチプレイデモ追加

 ついについに待望の……待っていたことすら忘れてしまうほどの時を経て,ついに「ペインキラー」のマルチプレイデモがリリースされた。
 本デモ版では"DM_Cursed" "DM_Sacred"という二つのマップを収録。ゲームモードは「Free For All」(FFA)と「The Light Bearer」(TLB)の2種類を収録している。
 「Free For All」は,いうまでもなく単なるデスマッチ。「The Light Bearer」は少々変わっていて,"Quad Damage"なるダメージ4倍アイテムが一つだけ登場する。このたった一つのパワーアップアイテムをみんなで奪い合い,最後(タイムアップまたはフラッグリミット)の時点でこのアイテムを保持しているプレイヤーが勝利となる。

 ゲーム内容は,古き良きFPSのデスマッチを最新のFPSで再現したといった感覚。武器が独特である以外は,実にシンプルで懐かしさを感じる。あの武器"ペインキラー"は,対人戦では残念ながらあまり役に立たなかった。うまい使い方でもあるのだろうか。
 Pingの高いサーバーでは,遊びづらいどころかまったくゲームにならないのが最大の問題。アジアにサーバーが立っていないときは,遊べないものと考えたほうが良さそうだ。(Kawamura)

■2004.10.13 3rdシングルデモ追加

 1stデモ,2ndデモに続いてリリースされた3rdシングルデモは,拡張パックより適用されると思われるバージョン1.4の最新PAINエンジンを採用。
 収録しているステージはチャプター3のレベル1"Military Base"で,本デモ版ではお馴染みのクリーチャー達に加えて,戦車や砲台といった兵器が登場。地上部分がかなり広大なマップとなっていて,遠距離からプレイヤーを狙う敵や火砲を打ち込んでくる戦車,そして群れとなって襲い掛かってくるクリーチャー達がプレイヤーの行く手を阻む。
 とにかく気をつけなければならないのが遠近同時攻撃で,クリーチャーがどんどん襲い掛かってくると同時に遠くから火砲がドン……なんてこともしばしばある。戦車などがいる場合は可能な限り近づき,平行移動&攻撃を心がけておこう。(halen)

(C)2004 DreamCatcher Interactive Inc. DreamCatcher design and mark are registered trademarks of DreamCatcher Interactive Inc.

 

キー操作

  • ゲームメニュー Escキー
  • 前後左右移動 W/S/A/D
  • ジャンプ Spaceバー
  • 武器使用 左右クリック
  • Golden Carda使用 E
  • スコア表示 Tabキー
  • 武器変更 1〜5(またはマウスホイール)
  • Flashlight使用 L
  • Screenshots撮影 F12キー
1st シングルデモ      228MB
2nd シングルデモ      156MB
3rd シングルデモ      181MB
マルチプレイデモ       136MB

動作環境

対応OS:Windows 98/Me/2000/XP
CPU:PentiumIIIまたはAthlon/1.5GHz以上
メモリ:384MB以上
ビデオ:VRAM64MB以上,DirectX 8.1対応のビデオカード
DirectX 9.0b必須

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