Valu Softから発売中のクライムFPS「Mob Enforcer」に製品版トライアルが登場した。
Mob Enforceは1920年代の禁酒法が施行されたアメリカを舞台にしており,プレイヤーはチンピラの"Machine Gun"DeMoreとなって,アメリカンギャングのボスからミッションを遂行して成り上がっていく。
禁酒法は,1920年に施行されたアルコール飲料の製造,販売,輸送,輸出入を禁止する法律で,なぜか飲酒に対しては禁止されていないというちょっと変わった法律。この法律を利用したギャングは活動資金を増大させ,その結果1933年には撤廃されたという歴史がある。
こういった歴史背景を舞台に,プレイヤーはより多くの"シノギ"と地位を得るため敵対ギャングを倒したり,組織に関係なく酒を密売する店を破壊したりしていくわけだ。
ゲームシステムは極めてシンプル。鉄パイプ,ハンドガン,ショットガン,マシンガン,ジャンプを駆使して敵対マフィアを殺しながら,時折警官も殺害しつつミッションをこなしていく。
本ゲームの特徴を挙げるとすれば,敵対ギャングとの戦闘ではなく警官との戦闘が面白いといえる点。通常,ミッションを遂行している時はザコ/ボス関係なくギャングとの戦闘がメインになるのだが,この戦闘は極めてシンプルで,多量に襲い掛かってくるギャングを銃もしくは近接武器による攻撃で倒していけばいい。半面,警官はギャング一人にくらべ体力もあれば射撃精度が非常に高く,壁に隠れてやり過ごそうにも近寄られてしまうと逮捕されてゲームオーバーというシビアな面も持っている。とはいえ,撃ちっぱなしのFPS初心者でも手軽に遊べる難度に設定されているので,それほど考えずに遊べるといってもいいだろう。
なお,本トライアル版はプレイ時間が1時間限定ではあるものの,製品版となんら変わらず遊ぶことができる。慣れたプレイヤーなら制限時間内で3ステージまでは遊べると思うので,気軽に遊んでみることをオススメする。また価格も19.99ドル(2175円:2004年7月14日相場)とかなり低価格なので,気にいったら購入手続きを行って,製品版として遊ぶのもいいだろう。(Seirou)
(C)2004 ValuSoft, a division of THQ Inc.
|