ロシアのゲームパブリッシャBuka Entertainmentが2003年11月にリリースを予定している「Midnight Nowhere」は,大量殺人事件が起こった街を舞台にした3Dホラーアドベンチャーゲーム。ゲームのあちらこちらで死体が登場するという,非常にグロテスクな描写が特徴だ。
ゲームシステムは,トリガーとなるアイテムやキーワードを発見して次のシーンへと進むオーソドックスなタイプを採用している。アングルは固定式で,主人公は画面中をうろうろと動き回れるが,基本的には画面のある場所で,あることをすればよいだけとなっている。操作はすべてマウスで行え,また行動も移動,見る,話す,取る,使うの五つだけなので,ストーリーにのめり込みやすい。
本体験版は,ロシア語の音声に簡単な英語字幕が付いているバージョンで,大量の死体が安置されているモルグを舞台にしたエピソード24だけをプレイできる。
セーブやロードの機能は省略されている。しかし,本体験版に収録されているシーンが短く,またアドベンチャーゲームということもあり,トリガーを見つけて覚えさえすれば,次回プレイ時もすぐに前回と同じシーンまで辿り着けるだろう。
ゲーム中のオブジェクトはロシア語で,字幕も英語なので,どちらも苦手としている人はとっつきにくいと思うかもしれないが,読み飛ばしてしまっても先に進めるのでぜひプレイしてみよう。序盤のヒントは,「顕微鏡」「斧」「ワイヤー」だ。(Seal)
■2004.4.14 2ndデモ追加
前回の1stデモから約半年ぶりのリリースとなる,「Midnight Nowhere」の2ndデモ。今回は音声も英語(前回はロシア語だった)となったが,おかげで主人公のイメージが随分と変わったように思える。
ジャンルは猟奇ホラーアドベンチャーで,舞台となる建物内は血みどろの惨状。主人公自身も今にも惨殺されそうな雰囲気とBGMだが,実は何者かに襲われたり,途中でゲームオーバーになるようなことは,少なくとも本デモにはない。「恐いからやりたくない」という人も,勇気を出してプレイしてもらいたい。
シーン的には,1stデモのほぼ直後となる。ただしボリューム的には桁違いで,難度もすこぶる高い。正直,ノーヒントでクリアできる人が(少なくとも日本に)いるとは思えないほど。
本デモ版の目的は,スタート地点である通路の,反対側の突き当たりの扉から出ること。歩けばすぐたどり着くが,いざ開けるとなるともう大変。ただし最初の段階で出ようとすると,いきなりデモが終了してしまう不具合があるようなので注意。(Kawamura)
[※以下ネタバレ]
少しだけヒントを。ゴールである突き当たりの扉の近くに,右への通路があるので見落とさないように。アイテムの「指」は,一部のドアのロックを解除するのに使う。建物内のあちこちにある意味ありげな妙なポスターは,ほとんどのものは重要ではない。本当に重要なのは,ある部屋のものだけだ。
(c) 2002-2004 Buka Entertainment
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