Rebelmindが開発中のSFアクションRPG「Maximus XV Abraham Strong - Space Mercenary」のデモ版が登場した。
本作は,以前「Space Hack」の名前で開発されていたタイトル。どこからどう見てもディアブロタイプのアクションRPGで,通常はマウスでの操作,切羽詰まったらキーボードのショートカットキーを組み合わせるといった感じのゲームだ。限りなくオーソドックスにまとまったタイトルなので,別段強く推す理由もないが,SFの世界観を反映したエネルギー系の光線武器,またバイオチップといったキーワードに反応する人なら,一度試してみるといいだろう。
時は,地球の人口過剰が深刻となった近未来。人類は太陽系外の惑星への移住を余儀なくされるが,もちろん地球よりはるかに原始的な惑星へ進んで移住を申し出る者はいない。そこで政府は半ば強制的に,罪を背負った囚人達を送り出すことにした。その計画に使用された輸送船の一つがタイトルの「Maximus XV」,そして囚人の一人が主人公のAbraham Strongというわけだ。
プレイヤーはAbraham Strongとして,暗黒星雲による重力の影響で不時着することになった惑星上で,先住のモンスターを相手に戦いを繰り広げることになる。
ゲーム開始後,CとIのキーでキャラクター情報とインベントリを見てみれば,ゲームの遊び方の概要はすぐにつかめるはず。キャラクターにはStrength/Dexterity/Knowledge/Endurance,またLifeやEnergy,各種Resistanceといったステータスがあり,レベルアップで得られるポイントを割り振っていくことで成長させていく。high-techアイテムの取り扱い習熟度を示すKnowledgeがちょっと分かりにくい程度で,少しこの手のゲームをかじったことがある人なら問題なさそうだ。
登場する武器は,接近戦用と遠距離用に大別でき,遠距離用の武器の多くが画面右下にゲージで表されるEnergyを消費して使用する。ちなみに本作では,このEnergyがちょっと変わった仕様になっていて,実はEnergyそのものは主人公が属する集団の貨幣としても扱われている。つまりLifeの回復やアイテムの売買すべてに,武器の動力源であるEnergyを消費していくことになるのだ。
そのため,序盤ではエネルギーを無駄に消費することなく使用できるBowやSmall Sling,またSwordやAxeといった原始的な武器で戦うことが多くなる。フィールド上の敵の数は有限,つまり得られるEnergy(Cell)には限りがあるので,どういった武器のエキスパートを作っていくかというキャラクターの育成は慎重に行ったほうがよさそうだ。
本作には,上記のほかにディアブロでいうリングやアミュレットに相当するステータス強化アイテム「Bio-chip」や,Lifeを自動的に回復してくれるなどの特殊効果をもつ「Hi tech Item」が存在する。武器の種類も多く,武器ステータスの修正値もかなり幅広く用意されているので,本作はより強いアイテムを求めてひたすらレベルアップを繰り返すHack&Slashのタイトルといえるだろう。
下記の動作環境を見ると分かる通り,本作の要求スペックは低い。もちろんグラフィックスもそれ相応で目を見張る部分はないが,オブジェクトやマップ自体が割とやわらかいタッチで描かれているため,さほど気になることはない。英語版とはいえアクションがメインの作品(しかも"ポーズ"もある)なので,ぜひ気軽に試してみてほしい。(Gueed)
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