Reality Pump社の「Knight Shift」は,RPGとRTSの融合というユニークなジャンルにチャレンジした意欲作だ。グラフィックスはフル3Dで描かれており,回転や拡縮で見下ろしからキャラクターのアップまで,アングルを自在に変更できる。
本デモでは,8人までのマルチプレイやシナリオエディタなどは省かれ,キャンペーンシナリオ(RTSパート)とRPGパートの2種類をプレイできる。
キャンペーンシナリオでは,仲間を集めて強力な部隊を作り上げるだけでなく,Hut(あばら屋)などいくつかの施設を建造してユニットを作成することもできる。基本的なゲームの進め方は,「エイジ オブ エンパイア」シリーズや「ウォークラフト III」のようなシビアなアクション性は要求されず,用意されたユニットでクエストを順にクリアしていくといった感じ。
最初のステージでは,高位魔法の失敗により別次元に飛ばされた王子が王国に戻るというストーリーで始まる。何もない状態から,自分の持ち物である武具を集めていくというチュートリアル的なステージだ。2ステージ目からはRTSらしく,部隊の作成などが行えるようになる。
一方RPGパートでは,アーチャー,ナイト,バーバリアン,スピアマン,プリエステス,ソーサラー,アマゾンメイジの7種類の職業から一つを選んで,キャラクターを作成する。ステータスやレベルといったRPGにおなじみの概念もあり,キャンペーンシナリオとは異なる世界を冒険しながらクエストをクリアしていくという流れとなる。
レベルアップ時にはボーナスポイントが与えられて,攻撃ダメージを増大させるStrengthや弓の射程を延ばすRangeというアビリティに割り振ってキャラクターを育てていく。
クエストのゴール地点がミニマップ上に表示されるなど,ユーザーフレンドリーな仕上がりとなっているので,RPGとRTSの両方を同時に楽しんでみたい欲張りなライトゲーマーは遊んでみてほしい。(Seal)
■2004.6.23 日本語版デモと差し替え
2004年7月23日に発売される,「ナイトシフト 日本語版」。発売に先駆けて日本語版デモがリリースされた。デモの内容は英語版と同じで,ゲーム中のメッセージがすべて日本語化されている。
実際にプレイしてみると,ずいぶんお堅そうなゲーム画面のイメージとは裏腹に,セリフやメッセージはずいぶんとおフザケが利いているのが分かる。主人公であるプリンスの性格や言動はもちろん,この世界全体が妙なノリのユーモアやジョークで成り立っているかのようだ。ゲーム内容自体もとても良質な作りで,まさに安心して遊べる作品である。何はともあれ日本語版なので,ぜひダウンロードして遊んでもらいたい。(Kawamura)
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