ボーステックの「銀河英雄伝説」シリーズは,大局的な立場から戦闘を楽しむシミュレーションゲームだ。ところが2003年3月27日に発売となった「銀河英雄伝説VS」は,戦闘機や戦艦といった個々の視点で展開される3Dアクションとなっており,「新しい観点から銀英伝が楽しめる!」ということで大きく話題を呼んだタイトルとなった。位置付けとしては外伝だが,アクションゲームファンを取り込むことに成功したという意味で,同シリーズへの貢献度は高いだろう。 体験版は帝国軍の戦闘機ワルキューレを駆って,同盟軍と戦うものとなっている。初心者を考慮してかミサイルの弾数や燃料に制限がなかったり,耐久力にも大幅なボーナスが与えられているので,かなり爽快な戦闘が楽しめるはずだ。また製品版にはなかった機能として,ラインハルトなどの原作ではおなじみのキャラクターが登場する点はファンには嬉しいだろう。ほかにも戦闘終了後には人事異動などの演出もあり,今後のパッチで搭載予定の「キャンペーンシナリオの分岐」の雰囲気をちょっとだけ垣間見ることもできる。(Murayama)
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