2004年3月3日にシー・シー・ピーが発売するRCシミュレータ「EP Touring Car Championship」(以下,ETCC)のデモ版が登場。世界規模でみても年に数回あるかどうか,という頻度でリリースされるラジコンカーシミュレータだ。
このECTT,ゲームのクレジットを見ると分かる通り,プロデュースから開発まで"純国産"のタイトル。開発はライトウェイという新鋭のデベロッパで,販売はオリジナルバッテリを始め,主にRCパーツの流通業務を行う株式会社ヒットが設立したブランド「POWERS」だ。
なお本来こういったタイトルは,専用コントローラでプレイするのが筋(?)だが,あいにく編集部にはプロポ型コントローラがない(製品版には,専用コントローラ付属のセット製品がある)。あくまでも"感覚"としての紹介となることをご了承願いたい。
さて本デモ版は,オープニングムービー/走行オートデモ/宣伝告知画面が無限ループする仕様となっていて,プレイヤーがEnterキーを押した時点で,ゲームプレイが始まる。
プレイできる車種やコースは一つで,ライバルカー5台と共にコースを6周するとスコアが確定する仕組み。視点は3種類で,通常の3人称視点と操縦台視点を基本として,それぞれの視点位置や距離が微調整できるようになっている。まぁここは黙って操縦台視点で遊ぶべきだろう。
RCの盛んなヨーロッパなどでは「R/Cビッグスケールレーシング」(アクアシステム)を始めとしたRCゲームがなにげに多く存在するが,それらはなぜかアーケードライクな作りで,"レースゲーム"としてリリースされているものが多い。
その点本作は,あくまでシミュレータライクに,スロットルを開けると一瞬でトップスピードに上り詰めたり,ステアリングをちょっぴり切るだけでモーターのトルク不足を感じたりと,あからさまに"RCファン向け"というコンセプトを感じる。
そもそも現実世界で"RCでコースに出る"というのは結構大変で,クルマがないとまず移動はできないし,昨今ではサーキットもそれほど多くない。おそらく,「こういったシミュレータの潜在需要はかなりあるのでは?」 という発想で作成されたに違いない。そしてその需要は,RCファンの筆者からしてみれば,"かなりある"という答えになる。
というわけで,キュンキュンとEPレーシングならではの軽いモーターノイズを聞きながら走らせてみたが,悲しいかな,キーボードでは方向転換の激しいコースでクルマを走らせるのは至難のワザ。これはコントローラでプレイして初めて評価が下せるタイトルだろう。
ただRCファンなら,ちょっぴり遊んだだけでも,おそらくシミュレータとしてかなりクオリティが高いと認識できるはず。もし専用コントローラがあれば,初めて触ると操作にとまどうホイラー式プロポの練習をする場合などに,威力を発揮しそうだ。
なおゲームの公式サイトにはコースレコードランキングもあるので,練習用としてもゲームとしても遊べそうな感じ。とにかくRCファンは一度試しておきたい。(Gueed)
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