Robin Hood：Defrnder of The Crown [英] （Cinemaware）

　映画や小説で有名な，ロビンフッドを主人公とするアクションストラテジーゲーム。イギリスを舞台に，圧政を敷く国王との対決を楽しむことができる。
　基本的にゲームは陣取り合戦のようなもので，いくつかの区画に分けられたマップを国王側とロビン側で取り合うこととなる。プレイヤーはロビンフッドとなって，ロビン側軍勢の進退を決定するとともに，敵を個別に襲うことで抵抗資金を稼ぐという流れとなっている。
　本デモ版では，ロビンフッドの本拠地であるシャーウッドの森と，それに隣接する数区画の取り合いをプレイできる。自身の軍勢を進めて敵側軍勢とぶつからせると，弓兵ユニットや槍兵ユニットなどを操作して敵ユニットを倒す簡単なストラテジー画面に切り替わるようになっている。敵側軍勢にシャーウッドの森まで攻め込まれ，その防衛戦で負けるとゲームオーバーとなってしまう。
　ロビン自身が資金稼ぎのために敵の部隊を襲う方法は，2種類が用意されている。敵の砦に侵入して直接お宝を奪ってくる方法と，敵の補給部隊を襲撃することだ。砦に侵入するシーンでは，剣を取って敵兵とやり合う剣戟（けんげき）アクションを楽しめる。アクションとはいえ，キャラクターを前後させながら攻撃と防御を繰り返していれば簡単に倒せるので，問題はないだろう。
　難しいのは，敵の補給部隊を襲うシーンだ。ここでは弓を使っての一人称視点によるシューティングとなる。木の上に陣取ったロビンが，眼下の小道を通りかかる敵兵を弓で射るのだが，敵は騎馬に乗って移動しているうえ，弓は放物線を描いて飛び，しかも発射から着弾までにタイムラグがあるので，敵の位置を先読みして射なければならない。このタイミングがつかみにくく，かなり難しい。マスターするにはかなり時間がかかるだろうが，弓の名手たるロビンフッドの名にかけてもがんばってみよう。
　ゲーム途中では，随時会話シーンが発生してストーリーが進展していくようになっている。会話はすべて字幕表示されるとはいえ，結構な量なので，英語が苦手な人は，会話シーンはどんどん飛ばして陣取り合戦のみに集中していこう。（Asakura）

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