「Deep Sea Tycoon」は,海底に都市を建設し運営するという,いわばシムシティの海底都市版ともいえるようなシティ・マネジメントゲームで,独特の色合いのグラフィックスが大変美しいゲームだ。
まず海底都市建設の第一歩として,働く人のための住宅を建て,都市全体に電源を供給するための発電所の建設から始めよう。中でも重要なのが,酸素を作り出し供給するためのプラントというのが,いかにも海底都市っぽい。そしてこれらの建物をエアチューブ(通路)で繋ぐと住人が歩き回り始め,海底都市の誕生となる。あとは,資金が底をつかないように運営していくのだが,そこはプレイヤーの腕の見せどころとなる。
デモ版ということもあり,建設できる建物に制限が加えられてはいるが,先にあげたように発電所や酸素供給プラントなどのほか,学校やレストラン,石油採掘所,真珠の養殖場,アトラクション施設,ミサイル発射基地など多岐にわたっているので,予算に応じて適宜建てていこう。他に体験版としての制限は,セーブ&ロードができない,宝捜しが行えないなど。
ゲームはフル3Dなので,カメラ視点の上下左右,ズームイン/アウトが自由自在で,都市を歩き回る住民や,アトラクション施設で遊ぶ子供の姿などがはっきりと見えるまで近寄ることもできる。
ある程度建物の数が揃ったら,ぜひ視点をぐりぐりと回して眺めてみよう。時間が経つにつれ昼から夜へと移り変わり,それに応じて変化する水の揺らめきや,海上から差し込む太陽の光などがとても美しい。また,都市の周りを鯨やサメが泳いでいるなど,環境ソフトのようにただ眺めているだけでも充分に楽しい。
本体験版では,チュートリアルのほか,シングルプレイ用シナリオが三つ,SandBox Levelsとよばれるフリーシナリオを一つプレイすることができる。都市建設系のシミュレーションゲームが好きなら,きっと気に入るはずだ。ぜひプレイしてみよう。(Asakura)

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