RASETSU Xan 〜羅刹・斬〜(工画堂スタジオ)

 工画堂スタジオが放つリアルタイムストラテジー「RASETSU Xan 〜羅刹・斬〜」は,2001年12月に発売された「RASETSU 〜羅刹〜」の続編にあたる作品。製品版は10月18日に発売済みだが,デモ版が本日(2002年11月7日)forGamerに到着した。非常に高い難度の戦術級シミュレーションをリリースし続けてきた同社だが,RTSという新ジャンルは年季の入った工画堂ファンに受け入れられるかどうか当初は心配された。しかしこうして続編も作られ,人気タイトルとして確立されたようだ。
 西暦4967年,地球連邦とディック惑星連合は3度めの大戦に突入。第三勢力である傭兵ギルドは,新たな依頼を受けて入植予定の惑星へ降下を開始する。というわけで,前作から数年後が舞台の「Xan」。プレイヤーの指揮する勢力は,前作と同じく傭兵ギルドである。登場する傭兵達は前作からお馴染みの顔ぶれに加えて,ニューフェイスも登場する。キャラクターデザインは相変わらずの雰囲気を醸し出し,独特のファッションに身を包んだ男女の傭兵達は前作にも増して魅力的かつ刺激的だ。
 単なるSFに留まらない本作品のユニークな要素に,"生体装甲"がある。これは有機物と無機物を融合させた技術が生み出したもので,各人の身にまとう生体装甲の種類が,そのままユニットとしての性能を決定付けていくのだ。各種生体装甲同士は経験を積むことで形態が進化し,より強力な装甲になっていく。このへんの成長要素も本作品独特の面白さといえる。何より,どこかグロテスクですらある生体装甲を工画堂お得意の繊細な美少女キャラクターにまとわせてしまおうというのが,このゲームの世界観として機能しているのだ。

 デモ版では,チュートリアルステージとLANによるマルチプレイ対戦が楽しめる。え〜チュートリアル? と心配することなかれ。この広大なチュートリアルステージは,まさに遊び応え十分。最初はオペレーター(前作から牛女と呼ばれ親しまれてきた)の指示に従い操作方法を覚えつつ,後半は本格的なミッションを堪能させてくれる。昔から純粋なシミュレーションファンのみならず,"キャラゲー"ファンも熱狂的に魅了してきた工画堂。forGamerの読者というと,アニメ絵のギャルなどに興味ないわ! という海外ゲーム専門の人も多いかもしれないが,ぜひこの機会にお試しあれ。意外な魅力に出会えるかも。(Kawamura)

キー操作

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  • ※基本操作はマウスで行います


OFFICIAL SITE

http://www.kogado.com/html/iruka/xan/

62.2MB

DOWNLOAD

http://file.4gamer.net/old/files/demo/XanTrial.exe