Virtua Tennis（Empire Interactive）
本作は，1999年12月にアーケードでリリース後に大人気を博し，翌2002年11月にドリームキャストに移植されたテニスゲーム「パワースマッシュ」の海外版だ。アーケードでトップシェアを誇るセガが放つクオリティの高いスポーツゲーム群の中でも，美しいグラフィックとコミカルなキャラの動き，リアルに描かれたスタジアムの臨場感などがプレイヤーに親しまれ，リリース後も長期に渡って高いインカムを維持し続けているタイトルである。
ゲームモードは，アーケード版を完全移植した「アーケードモード」，ゲーム数，難易度などを設定して一試合のエキシビジョンマッチが楽しめる「エキシビジョン」，世界各地を転戦して賞金ランキング1位を目指す「ワールドサーキット」の計3モードが用意されている。
本作のウリはやはりズバ抜けてシンプルな操作系。カーソルキーによる上下左右移動，およびボールコントロールのほかは，ストロークとロブのボタンのみといった具合だ。
さすが"アーケードゲーム出身"といったカンジで，シンプルな操作系が生み出す高い操作性，クオリティの高いビジュアル，そしてなによりテニスゲームならではの"深い読み合い"を手軽に楽しめるのがうれしい。登場する選手も，世界各地で活躍する有名テニスプレイヤーが全て実名で登場するという凝りようだ。いうまでもなく，各選手には「グランドストロークが苦手」「ネット際のボレーが得意」などに加え，走る速度や方向転換の速さなど，現実に沿った個性付けがなされている。
本デモ版はエキシビジョンモードのみが収録されており，プレイヤーはアメリカのジム・クーリア（Jim Courier）を操作し，CPUが操作するロシアのイヴゲニー・カフェルニコフ（Yevgeny Kafelnikov）とじっくりと対戦が楽しめる。ゲーム数は，最大6ゲームと丸々1セット分をプレイでき，デュースの有無や，CPUの難易度設定までもできる。
実にシンプルな操作でスマッシュやジャンピングボレーなどを繰り出してくれるキャラクターに，本作が秘めた魅力を感じられることだろう。もちろん製品版ではPCゲームならではのネットワーク対戦も楽しめる予定だ。
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