Total Immersion Racing（Empire Interactive）
「Total Immersion Racing」は，最初「World Sports Car」という名前で開発されていたレーシングゲームで，forGamer.netのニュースでもたびたび紹介しているので，発売を期待しているレースファンも多いのではないだろうか。
本デモ版で使用できる車種は"Noble M12 GTO"と"Panoz Esperante GTR1"の2車種。コースは"Talheimring"と"Monza"の2コースが選択できる。ゲームモードは，プレイヤー一人で走る"タイムトライアル"と，自分を含めた6台のマシンによるレース"Single
Race"の2種類から選択できる。
さて，このデモ版をプレイしてみてちょっと意外だったのは，まさにアーケードスタイルのレーシングゲームであるということだ。一般的なレーシングシミュレーションゲームにあるようなタイヤの選択とか，サスペンションの設定といったマシンセッティングはまったく用意されていない。プレイヤーがマシンに対して行えるセッティングは，"Auto-Braking"，"Anti-Lock
Braking"，"Traction Control"，"Gear Suggest"，"Corner
Warning"の5種類をON/OFFするだけとなっている。
また，マシンをどんなに壁や他車にぶつけても，車体にはカスリ傷一つつくことはないので，マシンセッティングにこだわったり，現実を忠実にシミュレートするようなタイプのレースゲームを好む人には向いていないだろう。では，爽快なアーケードスタイルのゲームが楽しめるかというと，すこしスピード感が足りない感じも受け，レーシングシミュレーションではないとはっきり断言できるが，アーケードタイプのレースゲームというには爽快さや豪快さが足りないという，やや中途半端な印象を受けしまったのが残念だ。（Asakura）
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