シド・マイヤーズ シムゴルフ
（エレクトロニック・アーツ・スクウェア）
シムゴルフは，見る人が見れば画面インタフェースだけで"ソレ"と分かる，Civilizationシリーズなどでお馴染み"シド・マイヤー"の作品。ゴルフを題材としたゲームではあるが，"シム"シリーズならではの箱庭ゲーム要素満載の"ゴルフリゾート開発シミュレーションゲーム"だ。英語デモ版のリリースから実に1年以上（！）が経過したが，2003年2月27日の日本語版発売決定に伴い，ローカライズ済みのデモ版が公開された。
プレイヤーは，ゴルフ場を経営する会社のCEO兼レッスンプロとなり，ゴルフを主軸においたリゾートを運営する。ゲームモードは三つ。ゴルフ場の経営をメインとする「Standard Game」，自らプロゴルファーとなりゴルフコースをラウンドする「チャンピオンシップ」，そしていかなる制限もなく自由にゴルフリゾートのデザインに専念できる「フリープレイ」だ。
デモ版でプレイできる「フリープレイ」は，クラブハウスしかない土地にティーグラウンドとグリーンを設置することから始まる。この二つを設置した後でHキーを押すことでゲームがスタートし，クラブハウスからわらわらとゴルファーが出てきて，おもむろにゴルフをプレイし始めるわけだ。メインとなる施設はゴルフコースなのだが，漠然とコースを作っても客となるゴルファー達は満足せず，池やバンカーなどを駆使して，ゴルファーの挑戦意欲をそそるコース作りをしなければならないのだ。プレイ中のゴルファー達は口々にコースに対する感想を述べるので，それをコース構築の参考にするといいだろう。
また運営資金は，ゴルファー達がカップインした時点で支払うホール利用料でまかなう。もちろん"リゾート"たるもの，ゴルフコースだけでは経営がままならないということで，要所に飲食店やテニスコートなど，利益を確保できる別の施設を用意することになる。もちろん，それもゴルファーが楽しめたかどうかの指標になり，ゴルファーはホールアウト後に自身の興奮度を分析して（？），メンバーになるかビジターのままで終わるかを決める。より多くのメンバーを獲得することでゴルフ場としての名声が高まる仕組みだ。
本デモ版では「フリープレイ」で，ヤシなどの熱帯植物が生い茂り，ワニが棲息するトロピカル型の地方「ジャマイカ 〜美しい銅像〜」を拠点にコース建設が楽しめる。資金の制限がない（赤字運営ができてしまう）ので，資金調達方法や財政状況などを一切気にせずに，ゴルフ場のデザインが楽しめるぞ。
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