PRO RACE DRIVER(Codemasters)

 本作は,元々「TOCA Race Driver」の名前で開発されていたレースゲーム。イギリスのゲームメーカーCodemastersが手掛けるTOCAシリーズといえば,コーリン・マクレー ラリーと並んで有名なゲームシリーズだ。PRO RACE DRIVERの前作にあたるTOCAでは,リアルなクルマの挙動と,走行しながら次々と破損していく車体のリアルさが受け,現在でも一部の固定ファンを持っているほどである。

 デモ版を起動すると,事務所のような部屋に,若い男が足を机に載せただらしない恰好で座っている。この男が,本作の主人公となるRyan McKaneだ。
 本作のシナリオは,彼がさまざまなレースを勝ち抜き,チャンピオンシップを獲得するまでを描いたもの。レースゲームでありながらも,主人公の交友関係や親子関係を中心としたストーリーが楽しめるようになっている。

 メニューから"Free Time"を選択すると,マシン選択をすることなく,いきなりレース画面へと移動。デフォルトで用意されているトヨタ スープラを駆って,ライバル5人とのシングルレースへと進むことになる。
 レースゲームとしての本作は,至ってオーソドックス。クルマのモデリングから物理計算を要する挙動まで,一通りツボは押さえられている(ちなみに,製品版では,DTM,BTCCなどのクルマも登場するぞ)。

 しかし,本作の最も特徴的な点といえば,走行中にクルマが次々と破損していく点だろう。
 敵車やコース上の壁に激突すると,フロントガラスは割れ,フェンダーは弾け飛び,ボンネットは半開きの状態でプラプラ。挙句の果てには,左右の前輪をコース上にバラ撒き,ステアリングが効かなくなっても,なおも走り続けられるのだ(前進/後退のみだが……)。
 本作は,Codemastersが開発した"Finite Element Medeling物理エンジン"と呼ばれる,車体のダメージ効果をシミュレーションするエンジンを搭載しており,かなり現実に近いクルマの破損状態を作り出すことに成功している。プレイしてみれば一目瞭然だが,クルマが走行不能に陥らない限り,鉄クズのようになってもゲームプレイは続行し,マイマシンの悲惨な姿をしげしげと眺められるのだ。

 デモ版には,シングルプレイのみが収録されており,用意されたコースの全3周を走り終えると,強制的にゲームが終了するようになっている。シングルプレイのみだが,リキッドメタル(?)のような質感のクルマはなかなか見モノだし,純粋にレース自体も楽しめるだろう。
 なお,解像度の変更は,本作のインストールフォルダにある"HardwareSetup.exe"を起動することで行える。

キー操作

  • ステアリング ←/→

  • アクセル ↑

  • ブレーキ ↓

  • シフトアップ/ダウン A/Z

  • ダメージ表示 S

  • 左右を見る Deleteキー/PageDownキー

  • 後ろを見る V

  • カメラ切り替え C


OFFICIAL SITE

http://www.codemasters.com/proracedriver/front.htm

62.3MB

DOWNLOAD

http://file.4gamer.net/old/files/demo/RaceDriverSetup.exe