Prelude to Darkness(Zero Sum Software)

 本作は,ケンブリッジ大学で偶然出会った二人のゲームデベロッパー,Mat Williams氏とCP McBee氏が立ち上げたZero Sum Software社が開発したRPG。MMORPGが隆盛を誇る昨今だが,本作は,重厚なストーリーと膨大なワード数を持つNPCが登場するシングルプレイがメインのタイトルである。Zero Sum Softwareは,いわゆる"ベンチャー"の開発会社だけに,正式に販売店はついていない模様。本タイトルはシェアウェア(25.0 USドル)としてリリースされているのだ。グラフィックスクオリティなどは近年の並み居るRPGには一歩及ばないが,特徴的なスキルシステムや,ターン制を採用した戦闘システムなどは,ちょっと興味が惹かれるところ。

 物語の舞台は,数年間に渡って悪魔に追い立てられた人間が行き着いた「The Valley」という巨大な谷間に点在する都市群。プレイヤーは開始時に3人,物語の途中で仲間になるNPCなど,最大6人構成のパーティを引き連れて冒険することになる。
 パーティを構成するキャラクターは,プレイヤーを含めてすべて人間で,ゲーム開始時には血統や性別を選択する。血統はキャラクターのベース能力を決定付けるもので,体力に優れた"River",知力に優れた"Flame",平均的な能力値を持つ"Mixed"が用意されている。

 面白いのは,キャラクターの"クラス"に相当する"BackGround"という概念だ。BackGroundは,Farmer(農家)やMerchant(商人)など18種類(かなり多めだ)が用意されており,キャラクターのベース能力値によって選択肢が増減する仕組み。さらに血統で決定された能力値はあくまでも目安にすぎず,能力値はかなり自分好みにカスタムできる。要するに,"力が強い医者"や"知力の高い強盗"なんていう,ゲームの世界ではちょっとアンバランスなキャラクターも作れてしまうわけだ。

 上記のほかにも,敵のクリーチャーが近付くと自動的にターン制のバトルに突入するなど,大作によって定着したある意味(?)スタンダードなインタフェースやシステムに馴れきったプレイヤーには,かなり新鮮なハズ。NPCとの会話から登場する書物に至るまではすべて英語なので,海外ゲームに馴れた上級プレイヤー向けともいえるが,是非一度お試しあれ。(Gueed)

デモ版プレイ方法:
 ショートカットから本デモ版を起動後,レジストレーションコードを入力せずに"Play"ボタンを押す。

(c) 2002 Zero Sum Software.

キー操作

  • ゲームメニュー Escキー

  • 画面スクロール カーソルキー(またはテンキーの2/4/6/8)

  • 左右カメラ回転 Home/PageUpキー(またはテンキーの7/9)

  • マップの中央へ移動 Enterキー(またはテンキーの5)

  • ズームイン/アウト テンキーの1/3

  • アクセス可能オブジェクト表示 Altキー

  • マップ表示 Tabキー

  • インベントリー表示 I

  • キャラクタースクリーン表示 フルキーの1〜6(パーティの人数に合わせて)


OFFICIAL SITE

http://www.zero-sum.com/index.html

71.6MB

DOWNLOAD

http://file.4gamer.net/old/files/demo/PreludeInstall.exe