本作は,イギリスに本拠を構えるRage Gamesの新作シューティング(Rage Gamesは欧州のPC市場では有名で,CPUメーカーやグラフィックスチップメーカーなどのデモンストレーションソフトなど開発に携わっている)。グラフィックスエンジンに,FPSファンお馴染みのUnrealエンジンを採用し,美しくかつ軽快なグラフィックス描画を実現している。
ゲームを起動してシングルプレイを始めると,プレイヤーはまず,名前,服装(2種類から選択),そして自らが所属する勢力を決定する。するとすぐさま戦場に送り込まれるので,初期地点にある武器庫で装備武器の選択を行うことになる。武器は自分のスロットに空きがあればいくらでも装備できるので,重火器なども遠慮せずに選んでヨシだ。 武器を装備し"Q"を押すとゲーム開始。Botと呼ばれるAI制御の味方と共に,マップに赤く表示された拠点の制圧を目指す。(ちなみに,2001年のETCSでのお披露目では,このレーダーは存在していなかった)。 本作では,バギーや装甲車のような乗り物が登場し,プレイヤーとBotは,共にそのすべてに乗り込むことができる。乗り物によっては操縦席とは別に銃座を持つものもあり,マルチプレイなどでは,運転する人と銃撃する人という具合に役割を分担してプレイすることもできる(このへんはOFPライク)。元々レーシングゲームのコアにも採用予定だったUnrealエンジンだけに,乗り物のサスペンションやタイヤの動きなどの物理運動も,妙にリアルで興を損なわない。 Unrealエンジンを採用したゲームにしては珍しいリアル系のFPSだが,プレイの感覚はやはりUnreal Tournamentに似ている。敵味方は,双方かなりの速度で移動するので,爆発で飛び散る閃光や,目まぐるしく展開される光景はやはり"打ちまくり"のマルチプレイを望む人向けだろう。
デモ版では,シングルプレイとインターネット/LANによるマルチプレイが楽しめる。マップは砂漠を舞台にした「Holdout」と呼ばれる場所のみだ。 シングルプレイで乗り物の扱いなどの基本操作に慣れたら,すぐにでもマルチプレイを体験したいところ。本作はメニュー周りのインタフェースもいたってシンプルなので,初心者でも迷うことなくマルチプレイ対応(志向?)FPSゲームの醍醐味を味わえるだろう。
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