本作は,韓国のソフトハウスJAMIE SYSTEMが開発したロボットシューティング。2001年のE3にて韓国ブースでお披露目され,ロボットモノ特有のスピード感やカスタマイズの自由さなどで"ロボ好き"全開の人には実に魅力的なタイトルとして印象を残した作品である。 韓国では「AXIS」のタイトルでリリースされているが,今回メディアカイトによってローカライズされ,日本語版AXIS「JAXS」(ジャクシス)と名前を改めての日本国内発売となった。
物語の舞台は,22世紀の地球。巨大彗星によってもたらされた新エネルギー源の「GIGANTINUM」をめぐる企業間の紛争を題材にしている。22世紀の戦場では「A.R.M(Armored Robotic Mechanics)と呼ばれる精巧な連結ジョイントでつなぎ合わされた武装ロボットが主役。プレイヤーは,そのA.R.Mのパイロットとして戦場におもむき,凶悪な銃器を使用して敵と戦うことになるのだ。
プレイスタイルは,オーソドックスなFPSスタイルに,ロボットモノ特有の"ブースト"を使用した圧倒的な加速感と,3D空間を自在に動き回る感覚をミックスしたカンジ。前後左右移動に加えて上昇/下降ができ,その操作も,FPSスタイルでお馴染みのマウスによる方向転換と直結したカタチで操作できる。意外とシンプルな操作系なので,初心者でもそれほど戸惑うことはないだろう。
自機の爆発的な加速感と,宇宙空間でのド派手なアクションもさることながら,豊富なA.R.Mのカスタムバリエーションも本作の魅力の一つ。A.R.Mは,メニューの「ARM CENTER」から行え,頭/胸/腕/脚/ブースターのパーツ,ハンドウェポンやショルダーウェポンなどの武器から,機体の各部位のカラーリングまでを自由自在にいじくり回すことができる。機体には総重量が設定されており,その範囲のなかで,防御能力や攻撃能力,そして機動性などのバランスを取りながらセットアップしていくワケだ(このあたり,ロボット好きならたまらないハズ)。パーツは80種類以上,武器は30種類以上が用意されているので,自分ならではのオリジナリティを持った機体を組み上げられるだろう。
本デモ版では,インターネットやLANを介した最大16人でのマルチプレイが楽しめる(製品版では,シングルプレイやラダーゲームがプレイ可能)。選択できるキャラクターは,デフォルトで用意された9人のうち,Taxman(攻撃力/防御力重視),Duke(機動性重視),Lynn(平均的能力)の3人。ステージは,まさしく"闘技場"のようなものから,宇宙空間までの3ステージから選択可能だ。 かなり対戦志向にデザインされたソフトなので,マルチプレイにはデスマッチやサドンデス(それぞれチームプレイ有り)などの豊富なモードを塔載。小気味良く対戦できるマルチプレイでは,クライアント側になんらかの処理遅延が発生した場合に,そのマシンの機体の当たり判定が消失するなどの配慮もなされている。
和製ロボットアニメーションを彷彿とさせるデザインで,ロボットファンならずとも,すんなりゲームの世界に入り込めるハズ。ちなみに,本デモ版に関するReadmeテキストが公式サイトの「こちら」にUpされているので,プレイ前に一読しておくといいだろう。
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