「The Gladiators:Galactic Circus Games」(Arxel Tribe)

 フランス生まれの「The Gladiators:Galactic Circus Games」は,異色タイプのSFリアルタイムストラテジー。基本的なゲームシステムはまぎれもなくRTSのソレなのだが,まず施設を建設して自軍を少しずつ増強し……,といった生産的な概念が一切ない。とはいっても,今では珍しくもない初期配置ユニットのみで戦うウォーRTSともまた少々,毛色が異なるのである。
 「The Gladiators」のフィールドはまさに闘技場で,周囲は血に飢えた異星人たちの大観衆で埋め尽くされている。プレイヤーは見世物のグラディエーターとして,"用意された戦い"に挑むのだ。戦うのはHuman(アーミータイプ),Fantasy(クリーチャータイプ),Galactic(超文明タイプ)の3種族。各種族に個別のシナリオが用意され,プレイヤー選択以外の種族が敵役を演じる。このへんは「スタークラフト」を思わせる。
 闘技場とはいっても,単にお互いの軍勢がゲートから入場して激突するわけではない。フィールドはある程度のルートとチェックポイントのようなものが設定されており,ストーリー仕立ての演出となっている。プレイヤーは進攻側となって手勢を消費しないよう迎撃側と戦いつつ,スタートからゴールまで進むのが目的だ(「グラディエーター」というよりは「バトルランナー」かも)。

 デモ版ではHumanタイプとFantasyタイプが1ステージずつ収録されている。それぞれにリーダー1名と付き従う兵士たちがおり,次のチェックポイントが表示される。途中にはアイテムが落ちているので拾い集めつつ,次なる目的地を目指そう。Spawnサークルにたどり着けば兵士を補充できる。意外と索敵の要素が重要なので,画面の回転機能を使って障害物の背後もチェックしていこう。ただし索的範囲外の敵は表示されないので,ユニットが体を張って敵を探す必要もある。
 ゲーム自体は非常にスピーディでエフェクトもド派手,結構ノリで楽しめるハイテンションなRTSだ。難易度の高い慎重派RTSが苦手な人でもスカッと遊べるだろう。

 

キー操作

  • 画面スクロール マウス
  • ユニット選択 マウス左ボタン
  • ユニット一斉選択 マウス左ボタンを押しながらドラッグ
  • 移動 / 攻撃 マウス右ボタン
  • 拡大 / 縮小 マウスホイールUp / Down
  • 画面の回転 マウス中央ボタンを押しながら左右スライド

公式サイト

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