「G.I. Combat」(Strategy First)

 「G.I. Combat」は,第二次世界大戦をモチーフにしたリアルタイムストラテジーだ。その特徴は,3Dで描写されたゲームシステムだろう。RTSというと一方向からの俯瞰的な斜め見下ろし型というイメージが強いが,この作品はそういった標準的な視点というものがない。各ユニットの三人称ビューといったミクロ視点,はるか上空からのマクロ視点など,さまざまな3D視点がゲーム画面となる。3D RTS「コンバットミッション」と,基本的な部分はかなり似たゲームシステムのようである。
 「G.I. Combat」では,D-Dayを始めとする数々の史実と仮説を元にした地上戦シナリオを収録している。プレイヤーは連合軍かドイツ軍を選択して,それぞれの立場でミッションに挑むのだ。歩兵隊だけでも狙撃,機銃,偵察など多岐に渡っており,全体としてかなり豊富なユニットが用意されている。最初の編成画面で,プレイヤーはポイントを与えられる。各ユニットには消費ポイントが設定されており,制限ポイント内で自由に出撃ユニットを選択することができる。混成部隊はもちろん,兵士のみの軍団や戦車ばかりの軍団などお好みで編成可能だ。
 各ユニットへの命令は移動,突撃,匍匐移動,防衛,射撃,スモークなどあるが,基本的にはシンプル。リアルタイムとはいっても巧みなマウスさばきでどうこうなるものではなく,各部隊の配置など純粋な采配が勝敗を決するゲームである。索敵も重要で,こちらが発見された場合は急いで散開しなければ砲撃の的となってしまう。戦線が崩壊すると兵士たちは逃亡してしまうこともあるので,士気の維持も大切だ。

 デモ版では"Couvains 1944"というシナリオを収録している。これは(おそらく)ノルマンディー上陸作戦後の1944年6月12日,ドイツのCouvainsで行なわれた熾烈な攻防戦だ。この町(村?)は四方を森に囲まれた天然の要害で,進攻ルートが限られた連合軍はかなりの苦戦を強いられることになる。砲撃と戦車が突破の鍵となるだろう。一方のドイツ軍は,ジワジワと迫り来る連合軍を迎え撃つ形となる。MG42などを効果的に配置することで侵入を防ごう。史実では500人以上の戦死者を出した戦闘だが,ゲームではそんな大勢の兵士は与えられない。上手に戦わなければあっという間に決着がついてしまうだろう。

キー操作

  • 視点切り替え マウス中央ボタン
  • Assault(直立前進) Zキー
  • March(中腰前進) Xキー
  • Caution(匍匐前進) Cキー
  • Defend(防衛) Vキー
  • Smoke(煙幕) Bキー
  • Fire(攻撃) Nキー
  • Deploy(配置画面で使用) Mキー
  • 降伏 ESCキー
  • グループ切り替え ] / [キーまたはTabキー

※基本操作はマウスで行ないます

公式サイト

93.7MB

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