奇妙な覆面男やマッチョな男,そしてグラマラスな女性などのアメリカンヒーロー達が,画面中をトコロ狭しと暴れ回る痛快アクションRPG「Freedom Force」。登場するヒーローから舞台となる街中の風景,果てはメニュー画面のフォントまでがすべてアメコミ調で描かれており,まさにコミックから飛び出してきたかのような雰囲気を醸し出す一本だ。
ストーリーラインは至ってシンプル。巨大の組織の陰謀を阻止するため,それぞれ特徴をもったヒーロー達が,ときには一般市民に迷惑をかけながらも暴れ回るというもの。 デモ版でプレイできるキャンペーンモードの市街地マップでは,街全体が一つのチュートリアルの役目を果たしており,矢印に沿ってマップの随所に配置された目的をクリアしていくことになる。「Freedom!」「Victory!」などと叫んで暴れ回るキャラクターのコミカルな動きを楽しみつつ,本作の基本操作を学べるという仕掛けだ。
画面上に登場するオブジェクトはすべて3Dで表現されており,プレイヤーが操作するキャラクターは,歩道にある街灯から公園のベンチ,電話ボックスまでのすべてにアクセス可能。通り掛かったタクシーを持ち上げて,敵めがけて投げ飛ばすなんてこともできてしまう。マウスホイールによる視点切り替えも自由自在なので,美しいキャラクターのモデリングなどもしげしげ眺めたりもできる。
さすが"超人"だけあって,彼らに触れるものは,巨大な岩石から立ち並ぶビルまでガラガラと音を立てて崩れ去る。各ヒーローが持つ必殺技は,ド派手かつ美しいパーティクル処理で演出され,操作に慣れ始めたプレイヤーであれば,あたり構わずワザを撒き散らしたくなること請け合いだ(その爽快感だけでも試す価値アリかも)。
本デモ版では,チュートリアルをメインとしたキャンペーンモードを楽しめる。製品版ではマルチプレイに加えて,キャラクターの必殺技モーションやエフェクトを自由にカスタマイズできるモードを塔載しているぞ(公式サイトではすでにキャラクタースキンのカスタマイズツールなどもリリースされている)。キャラクターのステータスを伸ばしつつプレイする"RPG"の部分にも力を入れており,アクションの爽快感だけにとどまらない,長く遊べそうなタイトルだ。
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