Demolition Derby & Figure 8 Race（Auxiliary Power）
迫力満点の車激突競技をモチーフにしたゲーム，その名も「Demolition Derby & Figure 8 Race」のデモ版が公開された。"Demolition Derby"は主に海外で人気の高い競技で，ルールもいたってシンプル。車同士をぶつけて動けなくなったら負け，もう一つは，8の字のコースの周回数を競うというものだ（観客は，次々に車が壊されるのを楽しむためにこのレースに足を運ぶ）。8の字コースでのレースは周回数を競うというルールになっているが，"8"の中央で交差部では車同士が激しく激突するので，結局，いかに車のダメージに気をくばれるかが重要になってくる。
本作はその"Demolition Derby"を忠実に再現しているので，ルールは本物のレースとまったく同じ。霊柩車などまでを含む11種類におよぶ豊富な車種が用意されていたり，それぞれが個々のドライビングスタイルを持つAIドライバーが用意されているところが特徴だ（AIドライバーはすべて"Demolition Derby"の選手が実名で登場する）。フォースフィードバックにも対応しているので，より臨場感を楽しみたい場合は利用するといい。なお余談だが，本作は"無害なストレス発散法"をモットーとしているようで，人を轢いたり，血を見たりと，過激な描写を抑えるように設計されている。
デモプレイは，ドライバー選択，シングル/マルチプレイ選択，ゲームモード選択，車種選択の流れになっている。ゲームが開始したらゲーム画面右下の自車のダメージ表示に注意しながら，とりあえず自分の車をあらゆる角度と速度でぶつけてみよう。この時のコツは，"自車前部での突撃は控える"ということだ。自車前部にはラジエターやエンジンがあり，この部分が破損すると，ほかが無事でも車が動かなくなってしまう。基本的に，突撃はバックで行うのがいいだろう（もちろん敵車の前部を狙う）。自車をバックさせると自動的に背後を写すようにビューが切り替わるので，敵車をターゲッティングしやすい。タイミングよく敵車にぶつかることで，相手の車を仰向けにひっくり返したりもでき，お手軽に"壊す"快感を得るにはぴったりのゲームだ。
本デモ版は二つのモードで合計6種類の車を選択でき，7人のAIドライバーと戦うこができる。もちろんマルチプレイにも対応しており，デモ版では二人までの対戦が楽しめるようになっている。単純に車をぶつける爽快感を味わいながらも，最小のダメージで敵車を破壊するための戦略的な要素も多分に秘めている，なかなか遊べるゲームに仕上がっている。
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