Ballistics(Grin)

 近未来を舞台に繰り広げられる超高速レースゲーム「Ballistics」のデモ版が公開された。
 西暦2090年,すでに人類に疾病はなくなり,すべての人間が非常に裕福に生活する"超"ハイテク時代になったとき,人々が求めた究極の娯楽はフォーミュラ・ワンを発展させた究極のバイクレース"Ballistics"であった……。
 本作はそのタイトル(直訳すると弾道学)が表す通り,スピードバイクで磁気チューブの中を,まるで弾丸が発射するかのごとく超高速で走行する新感覚レースゲームだ。特筆すべきはそのグラフィックス。時代背景の雰囲気をそのままに,登場するバイク/コース/背景は,見事としかいいようのないデザインとグラフィックスで描かれている。むろんフルにこのグラフィックスを堪能するためには,T&LやBumpMappingに対応した3Dカードが必要。公式サイトでは,Geforce/Voodoo4/ATI Radeonを搭載したカードが必要最低環境として挙げられている。
 プレイヤーはスピードバイクを駆り,凄まじいスピードでチューブ型のコースをひたすら疾走する。チューブ内には障害物となる"出っ張り"があり,それを避けながら走ることになる。操作系,は左右移動,およびブースト(速度加減装置)のコントロールのみといたってシンプル。前進はブーストを利用した加速のみだが,このブーストは使用すると燃料が減っていき,連続してブーストを使用しつづけるとマシンが動かなくなってしまう。チューブ内に点在する黄色の補給ポイント上を通過することで補給が可能となっていて,この"補給ポイントを取りこぼさないかどうか"が勝負の分かれめとなる。また自機にはダメージが蓄積され,何度も障害物に接触すると自機が熱を持って,最終的には爆発してしまう。これを回避すべくチューブ内に点在する冷却装置上を通過して冷却しなければならない。基本的にはノンストップで進行するこのゲームだが,ブーストの爆発的な加速でチューブ内を疾走する爽快感は,さしずめ"ウォータースライダー+飛行機離陸時の加速感"といったところか。

 製品版では,シングルレースモード,チャンピオンシップモード,マルチプレイモードがありさまざまなコースを走行できるが,デモ版では,シングルレースモードでタウンコースのみの走行となっている。デモ版としての制限はあるものの,100MBを超えるファイルサイズに凝縮された秀逸なグラフィックスやブッ飛んだ加速感は十二分に味わえるので,ぜひ一度体験してみてほしい。とくにSF系のCGが好きな方には文句なしにオススメできる。

キー操作

  • ゲームニュー Esc
  • 左右移動 ←/→
  • 加速 Spaceバー
  • 視点切り替え 1〜3
  • ダメージ表示 S

公式サイト

107MB

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