アメリカンコンクエスト [英] (ズー)

 「コサックス」で有名なGSC Game Worldが開発した最新作「アメリカンコンクエスト」。相も変わらず,膨大な数のユニットが一度に登場してゴッチャゴチャの集団戦闘を繰り広げるRTSだ。「コサックス」と同様のエンジンを使用しており,最大1万6000ユニットが激突する。

 本作は,1492年から1813年までの約300年間にアメリカ大陸で行なわれた戦闘の数々がテーマ。欧州の列強国となってネイティブアメリカンたちを蹂躙していく,狂気の征服時代を再現している。インカ帝国を滅ぼしたピサロの戦いや独立戦争など,50以上のミッションからなる8本のキャンペーンを収録している。もちろんシングルミッションやマルチプレイ,エディタ機能などもある模様。
 スペイン,イギリス,フランス,アステカ,インカ,マヤ,スー、デラウェア、ヒューロン、イロコイ,プエブロ、そしてアメリカという12の種族(国家)が登場。100種類のユニットと106種類の建物が用意されている。それぞれ文明や風習が反映された特徴的な種族ばかり。弓と斧で戦う先住民族たちを銃や大砲などの圧倒的火力で蹴散らしていくという,人間同士とは思えないほどの戦力差のある戦いが見どころであると同時に考えさせられる。またマヤ,インカ,アステカ民族の神秘的な建物に突入するのは,ある種ゾクゾクする体験だ。
 歩兵や騎兵といった一般的なユニットはもちろん,司令官や旗手,太鼓隊など特殊なユニットが大きな意味を持つ。司令官が不在の軍は士気が大きく傾き,戦闘に恐怖した兵が錯乱して敵前逃亡を図ったりする(錯乱の演出がユニーク)。敵の建物に軍を送り込むことで乗っ取る,生産系を含めたあらゆる建物に兵を駐留させて敵の襲撃を迎え撃つなどの戦術が可能である。

 デモ版では,スペインとマヤ民族の戦いを描いたシングルミッションが楽しめるほか,マルチプレイモードも一部使用可能になっている。マップ西部にはマヤの一大拠点が広がっているほか,北と南からインディアンがチョッカイを出してくる。途中インディアンの酋長から停戦の申し出があったり,大量の援軍が船でやってくるなどのイベントも発生。
 とりあえず食料や木材,石材など資源をすべて採集できるよう開発しておこう。これらはだいたい砦の周辺に揃っている。砦に兵を駐留させれば,大砲で迫り来る敵を撃退することも可能だ。「コサックス」には手も足も出なかったというRTSオンチな人でも,EASYなら結構楽しめる難易度となっている。1万6000ユニットRTSをぜひ堪能してほしい。

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