コスモぐらし 〜オンライン的野菜生活〜(スクウェア・エニックス)

 2003年7月28日に公開された体験版に引き続き,有料会員の正規プレイヤーと共に宇宙農家のシミュレーションが楽しめる「コスモぐらし 〜オンライン的野菜生活〜」の体験版が登場した。今回は特定のISPユーザー優先ではなく,完全にパブリックなサービス。2Dのやわらかいグラフィックスで描かれたその見かけで勘違いしがちだが,本作はれっきとしたパッケージソフト。無料でクライアントダウンロードが可能な今回のキャンペーンを,ぜひ利用したいところだ。

 本作の提供元はスクウェア・エニックスだが,パッケージ自体は元々エニックスのプロダクト。同社らしい「宇宙農家」という奇抜なコンセプトが人気を博し,2003年3月28日より正式サービスが稼動している。

 今回の体験版は"採取コマンド"が利用不可になっているなどの制限はあるものの,基本的には製品版と同様に,土地や家の購入,野菜の育成やアイテム合成などの機能を搭載。
 ゲームプレイは,プレイヤーが"見習い農家"として200ゼニーのお金と二つの種を持った状態から開始する。
 ほかのMMO同様,初めてのときは最初になにをすればいいか戸惑うと思うが,序盤の基本的な流れは,敷地購入→畑作成→種巻きという感じでOK。植えた種はみるみる成長するので,それを採取して,交換するなりお店に売却するなりするわけだ。
 そのうちお金が貯まれば,自家用アイテム合成装置や家のインテリアなどを買い揃えて,箱庭ゲーム的に楽しむことができる。入植する惑星によっては,その土地の特産物となるレアアイテムが入手できたりと,プレイヤーのトレード欲をかき立てるシステムが随所に散りばめられた作品だ。

 ただすべてマウスで操作可能にしたためか,キャラクターの動作が"右クリック→メニューから選択"という作りになっているのが少しまどろっこしい(通常の戦闘系MMORPGに慣れたプレイヤーは,おそらくイラつく仕様)。とはいえ,生産要素満載の作品にしては同じ操作の"繰り返し"が極力排除されているように見受けられるので,プレイヤーもだんだんと本作のスローなゲームペースに適応していくだろう。

 本体験版では,舞台となるマスカット星系の以下の4惑星に入植可能。
■マーマレード星……草原と川で構成された最もオーソドックスな惑星(初心者向け)
■カリント星……水産資源が少ないが,貴重な高原資源が豊富
■ババロア星……最も寒い惑星。牧場が経営でき,ミルクなどを採取できる
■アラーレ星……最も暑い惑星。レアアイテムの宝庫だが,食料資源が少ないので熟練者向け

 題材が題材だけに,実際にプレイしてみると「何ができるの?どうすればできるの?」といった疑問がどんどん浮かんでくるが,公式サイトの「こちら」にあるFAQなどを利用しつつ試してみてほしい。
 スクウェア・エニックスによると,本体験版の利用期間は「ISAO ID」と同時に取得した利用権の登録直後から2週間きっかりとのことなので,腰を据えてじっくり試してみよう。クライアントは190MBと大きめだが,ソフト自体の挙動は軽く,ノートPCでも軽快に動作するので,気軽に試してみほしい。アカウントの作り方などは「こちら」から。(Gueed)


(C) 2003 MuuMuu CO., LTD./MicroVision Inc./Community Engine Inc./SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. (C) 2003, Xiph.Org Foundation

キー操作

※基本操作はすべてマウスで行います
公式サイト 190MB
※本クライアントの配布は終了しました