最近はこの手のミリタリーRTSが流行りなのだろうか。「Codename:Panzers」は,スピーディかつお手軽に楽しめる第二次世界大戦ストラテジーである。プレイ感覚はお手軽でも,アニメーションがゴージャスなためゲーム全体の雰囲気も豪華なイメージを受ける。
デモ版では,チュートリアルとドイツキャンペーンの1ミッション"The Siege of Warsaw"を一つ収録している。
"The Siege of Warsaw"は,ポーランドの首都ワルシャワをドイツ軍が占領するというミッション。
勝利条件は2か所の目標地点に順番に自軍に進めるだけという,簡単な内容。だがルートはなかなか入り組んでおり,しかもイヤな位置に敵の対戦車砲が配置されているので,念入りな索敵が必要になる。なお,自軍のPanzerII戦車には司令官が載っており,このユニットがやられると敗北になるので注意。
市街戦ということでマップ中は家だらけだが,兵士はこの家をトーチカ代わりに使える。敵兵も家屋に潜んでいるため,戦略的に重要な位置に建っている家の奪い合いがなかなか熱かったりする。
敵が立て篭もっている建物には,自軍の兵士ユニットを突入させることで屋内戦となり,戦力的に有利なほうが制圧できる。だが建物そのものに根気よく攻撃を続けることで,倒壊させてしまうことも可能だ。空爆なども有効に使おう。
とはいえ難度はそれほど高くなく,全ユニットをまとめてグループ指定して強引に攻め入っても,なんとか勝ててしまう。Spaceバーを押すことでポーズ可能となっているので,苦戦している人はポーズを有効に使おう。
ミッション中にムービーシーンが挿入され,それなりにストーリー仕立てとなっている。ヘビーでコテコテのRTSは苦手だという人にオススメの作品だ。(Kawamura)
■セカンドデモリリース 2004.7.12追加
第二次世界大戦をモチーフにしたミリタリーRTSの快作「Codename:Panzers」の,セカンドデモがリリースされた。2004年5月にリリースされたファーストデモでは,1939年9月のワルシャワ市街を舞台にしたドイツ軍のミッションが収録されていたが,今回はノルマンディ上陸作戦直前のユタ・ビーチ後方が舞台。プレイヤーは連合軍の将校に扮して,パラシュート降下で分散してしまった各小隊を集結させ,ドイツ軍に占拠された町の奪回や敵野戦砲部隊の壊滅を目指す。
マップ中に配置されたあらゆるオブジェクトを利用できる点が本作の面白いところで,敵の武器を奪って戦力を強化できるほか,敵/味方の乗り物はもちろん,道端に乗り捨てられている車やトラック,トラクターまでにも乗り込めてしまう点が大きな特徴。畑に乗り捨てられているトラクターで野戦砲を引っ張ったり,トラクターやトラックを道路に乗り捨てて敵の補給部隊の足を止めたりと,いろいろと工夫しながらゲームを進めていけるところは非常に面白い。
またグラフィックスの作り込みもさることながら,各オブジェクトのギミックも非常に丁寧に作られており,流弾砲で倒壊する建物や木々,またそれに巻き込まれる歩兵……などなど,演出とゲーム性の両面でエフェクト/オブジェクトが生かされている点も素晴らしい部分だろう。
近年のミリタリーRTSの中でもキラリと光る何かを感じさせる作品だといえる本作は。ミリタリーゲームファンはぜひダウンロードしてみるとよいだろう。(TAITAI)
■マルチプレイデモ#1リリース 2004.8.9追加
2本のシングルデモに続いて,「Codename:Panzers」のマルチプレイデモが登場した。対応しているネットワークはLAN,ダイレクトIP,GameSpy(ゲーム中から接続可能)の3種類。ロビーはかなりの人数で賑わっており,本作の人気の高さをうかがわせる。
マップ(ゲームモード)は2種類,Russian village(Team match)とStalingrad(Domination)を収録している。どちらも2対2のチーム戦用マップだ。1対1,1対2というカードも可能。生産タイプはドイツのみで,何人参加しようと全員ドイツ軍同士という対決となる。
最大4プレイヤーまで参加可能で,CPUに担当させることもできる。自分以外をCPUにしてしまえば一人でも遊べるので,対人戦に興味がない人もぜひ試してみよう。(Kawamura)
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