自転車ロードレース"ツール"をテーマとした,スポーツマネージメントシミュレーションの第3作。プレイヤーはマネージャーとしてチームを指揮し,勝利を目指す。 「Cycling Manager 3」は,"ツール・ド・フランス"を始めとする世界四大ツールほか,忠実に再現されたさまざまな大会とコースを収録している。また2003年の実在するチームおよび選手のデータを収録しており,ロードレース界のスーパースターである彼らを指揮できるのが何よりの魅力だ。 デモ版では,"ツール・ド・フランス"の険しい山岳ステージである"Saint Girons Loudenvielle"をプレイできる。選択可能なチームは,デンマークの強豪CSCだ。 試合はリアルタイムで進行し,プレイヤーは各選手のポジションとステータスを管理しつつ画面下のコマンドメニューから指示を与えていく。ペース配分や栄養補給には,とくに注意しなければならない。 ツールという競技からして日本には馴染みの薄いものだが,このゲームを楽しむために不可欠な基本知識を紹介しよう。 ツールは9人のチームからなる自転車ロードレースの団体戦。優勝を目指すのはチームの中の一人か二人で,残りのメンバーは基本的にアシストとして活躍することになる。ほかにもタイムトライアルやヒルクライムなどの賞があり,それらのポイントがチーム得点として加算されていく。 数ある大会のなかでも有名な"ツール・ド・フランス"の名前ぐらいは耳にしたことがあるだろう。時速100kmオーバーで密集疾走するほどの超人サイクリスト達が,3週間かけてフランスをほぼ1周するという世界最大のロードレースである。 ツール・ド・フランスには平地ステージと山岳ステージとがある。スプリンター,クライマーといった具合にそれぞれ得意とするライダーがいるので,マネージャーは各ライダーの使いどころを見極める必要がある。 人の後ろで空気抵抗を避けつつ走るのが基本となるので,闇雲に先頭に出ればよいというものではない。逆に集団の中にいる限り,スリップ・ストリームの効果を得つつ走っていける。ものすごい集団のまま走るのには,そういった理由があるのだ。 馴染みのないスポーツではあるが,だからこそゲームは新鮮に感じられるだろう。この機会に,ツールの世界を垣間見てみよう。
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