Chaos League(Strategy First)

 フランスはパリに本拠を構えるデベロッパ,Cyanide Studiosの最新作「Chaos League」のプレイアブルデモが登場。
 Cyanideといえば,「Cycling Manager」や「Horse Manager」など,大手がなかなか扱わないマイナーなモチーフを扱ったマネジメントゲームを得意としている,地味ながら年に一回は耳にするデベロッパだ(ちなみに「Cycling Manager」のデモは,なぜか決まって毎年6月にリリースしている)。同社は20人強という少人数で現場を切り盛りしており,元Ubi Softの開発メンバーも含んだ少数精鋭志向の頭脳集団として活躍中である。

 さて本作「Chaos League」も,"ファンタジーの世界観で行うスポーツゲーム"という,一風変わったハイブリッド作品だ。プレイマップそのものが"フィールド"という具合に,競技を念頭に置いたマルチプレイを強く意識した作りになっている。

 ルールはごくシンプルで,ラグビーやアメフトよろしく敵陣地にボールを押し込む(タッチダウンする)というもの。現実の競技と異なるのは,キャラクターがHuman,Goblin,Undeadといった異形の者を含んだ10種族からなること,そしてフィールド内でスキルやスペルを駆使した戦闘が行えることだ。

 事前情報とスクリーンショットを見たうえでの想像では「イーサーロード」ライクなターン制のバトルを予想していたが,実は本作のゲームプレイはすべてリアルタイムで進行する。
 そこで登場するのがRTS特有の操作体系で,グループのアサインや選択,ウェイポイントの設定,また各種スペル発動のタイミングなどはオーソドックスなストラテジーゲームのそれとほぼ同じ。プレイヤーは,各選手(?)のHealthとBreath(マナのようなもの)のゲージに目を配りつつ,ボールを追い,敵を打ちのめし,ときにはドクターのヘルプを受けながら,タッチダウンを目指すわけだ。
 登場キャラクターは,SP/SA/DE/PR(それぞれ,戦闘/移動/ボールの取り扱い/防御に関する能力)という四つの能力値をもっており,おのおのが得意とするポジショがある。DEが低ければ,パスはおろかルーズボールを拾うことさえままならないといった具合に,種族,そしてポジション別にハッキリとした味付けがなされているので,チーム編成は割とコンシューマライクに,そして競技に集中して戦術級の対戦が楽しめるのが本作の特徴だ。

 視点はスポーツゲームライクに,フィールドを縦と横から見下ろす形で切り替えることができ,マウスホイールによるズームイン/アウトも可能。あくまでも"奇をてらったわけではない"と言いたいがためか,キャラクターモデルをぐるりと舐め回すようなアングルは用意されていない。筆者は普段なら「RTSにそんな機能はいらない」と憤慨しているクチだが,本作に限っては,チャーミングに描かれたクリーチャーのグラフィックスを眺められないのが少し残念だ。

 本デモ版には,正味30分ほどのチュートリアルモードと,インスタントゲームといえるMatchモード,そして勝利を重ねることで経験値と新スキル&スペルを獲得していくChampionshipモードを収録。いずれのモードも,使える種族はBarbarianとUndeadに限られているが,チーム構成を練ったりフォーメーションを考えたりとひと通り本作のフィーチャーは味わえるはずだ。
 製品版の発売は7月19日とまだ微妙に先なので,マルチプレイデモがリリースされるその日までにキッチリと腕を磨いておこう。(Gueed)

■2004.6.25 マルチプレイデモ追加

 ついにマルチプレイデモがリリースされる,その日がやってきた。このデモファイルにはチュートリアルとマルチプレイモードのみ収録されている。まずはシングルで腕慣らしをしたい人は,シングルデモのファイルをダウンロードしよう。

 マルチデモでは"Human" "Barbarian" "Undead"の3種族が使える。各種族とも,Heroという強力なキャラクターも雇えるようだ(高価すぎて無理?)。どうでもいいが,Humanの女性版Hero(Heroineではない?)のモーションはどうかと思う。
 マルチプレイモードは,LANまたはインターネットによる対戦が可能。なお,インターネットで世界のカオスリーガー達と対決するには,別途「GameCenter」というソフトが必要になる。これはデモ版ファイルに同梱されているので,一緒にインストールするといい。「GameCenter」にログインするにはアカウントを作成する必要があるが,これは直ちに発行してもらえるので,本デモで遊ぶのなら作っておくべきだろう。(Kawamura)

(C) Cyanide Studio 2004

 

キー操作

    ■一般
  • ゲームメニュー Escキー
  • ゲームポーズ Spaceバー
  • カメラ変更 :
  • チームドクター F1キー
  • 賄賂 F2キー
  • スローモーション(バレットタイム) N
  • ラインを上げる Tabキー


  • ■アクション
  • Master Power R
  • Sprint W
  • Fire up the crowd H
  • Smoke bomb A
  • Self Healing T
    ■スペル
  • Multiple Flash F6キー
  • Field Vision F7キー
  • Invocation F8キー
  • Mine F9キー
  • Curse F10キー
  • Trap of view F11キー


  • ■カメラ関連
  • 前後左右移動 E/D/S/F
  • デフォルト位置へ移動 Q
マルチデモ         154MB
シングルデモ      168MB

動作環境

対応OS:Windows 98/Me/2000/XP
CPU:PentiumIII/500MHz以上
メモリ:128MB以上
ビデオ:VRAM 32MB以上
DirectX 9.0b以降

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