Catan(カプコン)

 世界的な人気を誇るボードゲーム「Catan」(カタン)のPCゲーム版。本作は,未開の地「カタン島」における開発競争をテーマにしており,プレイヤーは,カタン島の豊かな資材を集めながら家や道路を建設していき,競争相手に先駆けて島の開拓王になることを目指さなければならない。
 島の開拓(ゲーム的には,「道路」や「家」の建設とかになる)がプレイヤーの目的となるわけだが,このカタンの面白いところは,開拓に必要な資材の獲得が非常に不安定であり,なおかつ資材のすべてが"なかなか自前ではまかなえない"ところ。つまり,施設の建設には木,土,羊,麦,鉄とある5種類の資材のいずれかが必要となるのだが,どんな資材が手に入るかはすべてサイコロの出目次第であり,さらに各プレイヤーそれぞれが獲得できる資材そのものも,ゲーム開始直後に選択する家の配置で制限がかかってしまうのだ。
 つまり,ほかのプレイヤーとの交渉で"交換"をしながら必要な資材を揃えていかなければならないところが,このカタンというゲームの最大のポイント。例えば,家を建設したいのに木が足りない! なんてことになれば,誰か木を沢山持っているプレイヤーを探し,そのプレイヤーと自分の持っている資材を交換してもらう必要があるわけだ。ただこの交渉の要素がなんともくせもので,相手の欲しい資材に対して"無茶な要求(ほかの資材を三つよこせ!とか)"を上手に押し付けていき,自分の優位を確保する必要がある。つまり,大抵の場合サイコロの出目によって誰かの資材に偏りが出始めるので,そこをうまく利用してより良い条件を引き出しかなくてはいけないのだ。運と交渉能力が問われるという点で,カタンの面白さは,ボードゲームの巨星である「モノポリー」に近いといえるかもしれない。
 またカタン島は六角形のパーツで構成されており,このパーツを組み替えることで舞台となるカタン島の地形を変化させることができ(要するにランダムマップだ),毎回新鮮な気持ちでゲームを楽しめる点も本作の大きな長所。固定の戦略が通用しないという意味でも,このルールは面白い要素だといえよう。

 PC版(というか,コンピュータ版)では,3Dでモデリングされたキャラクターを自分の分身として,CPUあるいはネットの向こう側にいる人間を相手にゲームを進めていく。プレイステーション2の開発をベースにしているせいか,インタフェースなどに関しては,かなりコントローラを意識した作り。とはいえ,マウスでも過不足なくプレイできるよう随所に工夫が見られる点は,かなり好感が持てる部分だろう。
 今回のβ版配布は,9月18日より開始されるクローズドβテストを念頭に置いたものであり,ゲームサーバーの稼働も同日18日からとなる。とはいえマルチプレイ専用ではなく,シングルでも遊べるチュートリアルモード「はじめてのカタン」が用意されており,七つのチュートリアルステージに加え,3人のCPUを相手にした「腕試し」モードを楽しむことが出来る。カタンのルールを覚えるにはうってつけの内容なので,カタンってなに?という人は,ぜひダウンロードしてみよう。また公式サイトの「ここ」に漫画家・片山まさゆき氏(ぎゅわんぶらあ自己中心派 が有名)描き下ろしの「ルール BOOK」が掲載されている。カタンのルールを漫画を読みながら覚えられるので,カタン初心者の人はこちらにも目を通しておくとよいだろう。
 βテストに興味がある人は,公式サイト上の「こちら」(2004年1月22日より登録受け付け開始予定)から応募しよう。(TAITAI)


 

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公式サイト 105MB
2004年3月31日午後5時をもって,クライアントファイルの配布を終了しました