Armed and Dangerous［英］
（LucasArts Entertainment）

　ルーカスアーツが贈る，シングル専用の三人称視点ガンアクション「Armed and Dangerous」。人間のローマン，ロボットのQ1-11，スコットランドモグラのジョンジー，魔法使いのレクサスという4人組のギャング団を操作して，惑星ミノラの人々を圧制から救いましょう！　というのが，本作のストーリー設定だ。
　……この手の，"ユニークでユーモラスでチグハグ"を魅力としたメンバー構成にグッとこないのは，日本人の国民性だろうか。5月のE3 2003で上映されていたルーカスアーツ新作ムービー群の中でも，「イマイチ面白そうに見えなかった」ということで記憶に残ったのが本作だったのだが。
　ところが，食わず嫌いはいけないのであった。演出面，ゲーム性とも，さすがはルーカスアーツと思わざるを得ないほど完成度は高められており，並の三人称視点シューティングよりもよっぽど遊び甲斐がある。詳しくは，当サイトのプレビュー記事「こちら」を読んでみよう。

　プレイヤーは主人公ローマンのみを操作する。仲間には"Send Mates"（キーボードの1）か"Recall Mates"（キーボードの3）という，二つの命令を下して間接的に操作していくことになる。"Recall Mates"は，仲間を呼び寄せてローマンのあとを着いてこさせる命令。"Send Mates"は，プレイヤーの照準で指定した位置へ送り込むか，指定した敵を攻撃させる命令。とはいえ，はるか前方の敵がウジャウジャいる危険地帯を指定するのは，あまり仲間思いの行動とはいえないだろう。
　デモ版では"Demo1" "Demo2"という二つのステージを収録。Demo1は，とりあえずパブ（建物のどれかがパブなので探してみよう）で爆弾を手に入れ，二つの門を吹き飛ばせばいい。チュートリアルというわけではないが，ほとんど練習ステージだ。
　面白くなってくるのがDemo2で，このステージは状況に合わせた戦術を駆使していかないと，なかなか先に進めない。
　進むべき方向は，画面右上のコンパスを見ればだいたい分かるようになっている。赤く表示されている方角が目的地で，近づくほど扇状の角度が狭まる仕組みだ。
　Demo2のステージ中盤から，空から砲撃してくる戦艦と，崖の向こうにいる砲台が登場。このあたりから，何も考えずにプレイしていては手も足も出なくなる。怒りに任せてモニターにパンチを食らわす前に，まずは頭を使おう。裏道を探してラッパ形の銃を手に入れれば，形勢逆転の目が見えてくるはずだ。
　「敵の近くの樽やドラム缶を撃って吹き飛ばす」というのは，この手のシューティングでは珍しくもないが，本作ではこれがかなり重要な戦術となる。
　建物には耐久度があり，これをゼロにすれば大爆発する。時限式の手投げ弾（目標にピッタリくっつく）を使って，敵のいそうな建物は片っ端から爆破していこう。
　なお，爆風ではるか上空に吹き飛んだ敵が，しばらく時間が経ってから降ってくるといったカートゥーン風な演出も，随所に散りばめられている。

　現在のところ，ファイルはFilePlanetかGameSpotからダウンロードするしかない。どちらも要登録なのが少々面倒だが，めげずに遊んでもらいたい。（Kawamura）

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