近年は日本でも楽しむ人が増えてきた,競技として,また趣味としても親しまれている"ウェイクボード"を題材にしたアクションゲーム「Wakeboarding Unleashed featuring Shaun Murray」のデモ版が登場。ゲーム中には,世界大会で2度の優勝経験をもつプロウェイクボーダー"Shaun Murray"も登場し,基本となる数々のトリックから,ゲームならでは,つまり現実にはあり得ないアクロバティックなアクションまでが堪能できる。
デモ版には,トレーニングステージ「THE DELTA」および,キャンペーンモードの1ステージ「LAKE POWELL」を収録。まずはトレーニングで,エアー絡みのトリックやスライダーなど各種トリック用オブジェクトの使い方をひととおり習得。その後ウォーターアクティビティが盛んな「LAKE POWELL」の自然のなかで,船をキッカーに見立てた独特のコースを滑り周る。
本作には,グラブ("ジャンプしながら板を持つ"など)インバート(エアートリック)を始め,現存するテクニックは網羅しており,それらはカーソルキーとテンキーの組み合わせで簡単に繰り出すことができる。
……のだが,トリックのタイミングが実にシビアで,ウェイキ(ボードが作り出す波)に乗るタイミングや,スライダーに乗るタイミングなどは最初はかなり手こずる。片方の指で,エアー,ボードのコントロール,トリックを制御する必要があり,キーボードの操作で連続トリックの爽快感を得るには,かなりの練習が必要になるだろう。
とはいえこのゲームの一番の特徴は,"現実にはできないアクロバット"(いや,ホントはできるのかもしれないけど)を決められる点である。
キャンペーンモードのコースは,標準的な順路のほかにも,ショートカットといえる別の道が用意されていて,ジャンプ中やレールトリック中に"パッ"とラインを放すことで,思わぬハイスコアゾーンへ突入することができるのだ。
もちろんラインを放したあとも,数々のオブジェクトを滑りこなしつつランディングすれば,また船と合流して(コースがそのように設計されているのだ),ラインを掴み取ってコースに復帰できる。テクニックを覚えてコースを覚えてとなんだか大変だが,環境マッピング全開の美しい波上でポンポンとスコアを重ねるのは,このうえなく気持ちがいい。
アクションが苦手な人でも,ウェイキを利用した高いエアーを決めるだけでスカッと気晴らしができそうな本作。また現実のウェイクボーダーにもぜひプレイしてもらいたい1本だ。(Gueed)
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