「信長の野望・天下創世」最新情報! 画面写真もたっぷり入手 - 2003/07/24 00:04



 7月24日,コーエーは,新作「信長の野望・天下創世」のゲーム画面を初めて公開し,またその詳細を発表した。

 「こちら」「こちら」ですでにお伝えしたとおり,本作のコンセプトは"天下創造の夢"。箱庭ゲーム的な色合いの強い作品となるようだ。ともあれ,天下創世の特徴を順に紹介しよう。
 なお,総登場武将数や配下武将プレイの可能/不可能などは,先日のNews「こちら」でご確認を。

■内政の成果がひと目で分かる:フル3Dで描かれた城下町

 まずは,下の画面写真4点をご覧いただきたい。左から順に見れば,ほとんど何もなかった土地(領地)が,徐々に発展していく様子が分かるだろう。
 もちろん,発展状況に従って城下町のグラフィックスが変わっていくというだけであれば,前々作「嵐世記」のメイン画面の3D版となるわけだが,本作は違う。発表資料によると,プレイヤーは農村や町並みを自由に開発できるとのことだ。さらに田畑や市(いち)が自動的に出来,それに応じて兵糧や金銭の収入が増えていく模様。
 また,"鍛冶村"や"忍者の里"といった特別な施設(?)も,この領地内に入る&同名を結ぶことで開発可能とのこと。


■"大"大名同士が総力を結集して激突! 決戦システムとは?

 今回公開されたメイン画面は,この1点のみ。しかしこの画像から分かることも多い。道を行き交う人の姿が見られるなど,雰囲気は「三國志VIII」に近いが,前述したように,この領地の町並みは,プレイヤーの手で築き上げたものである。
 画面右下の,45度傾いた正方形に注目。これが,"安土桃山城周辺の領地"というわけだ。つまりメイン画面で見えているのは,あくまでも一部というわけ。内政しがいがありそうだ。

 ところでこの信長,まだ1551年だというのに,「天下人」となっている。まぁあくまで公開用画像だから年代的なことはいいとして,コーエーの発表資料によれば,大名にはいくつかの"クラス"(規模)があるとのこと。大名の規模に応じて,実行可能なコマンドや,開発できる施設が増えていくのだ。
 さてゲームの後半になり,各地での弱肉強食的な戦いの結果,いくつかの大名家が滅び,残った大名の規模が大きくなってくると,有力大名家同士の「決戦」が起きる。
 この決戦は,配下の城主達を総動員した,文字通りの総力戦となるようだ。"天下分け目の決戦"という感じか。この決戦に勝利した大名家は,当然天下統一に向けて大きく前進することになる。そして敗北した大名家は,滅亡。"決戦"という名にふさわしい戦いである。


■フル3Dで描かれた戦場を,兵士が駆けめぐる!

 戦闘画面も公開された。上段の3点が野戦,下段の3点が攻城戦の画面写真となる。
 パッと見,欧米産のRTSを思わせるグラフィックスだ。軽く数えただけで200体程度のユニットが,バラバラに,しかしながら統制のとれた動きをしている。
 RTSライクという意味では,確かに嵐世記に近いといえるだろう。しかし地形が3Dで描かれているためか,天下創世のほうが美しく,かつ,より戦術的な印象を受ける。
 また攻城戦の画面写真を見ると,領地が無惨に荒らされている様子が分かる。防御側である場合,プレイヤー自身がある程度設計した町並みが踏みにじられるわけで,精神的なダメージも大きそうだ。いかに領地と領民を守るか? という,大名としての器量が問われる内容となりそうである。


<<野戦>>
<<攻城戦>>

■「もしも……」が楽しめる"歴史ifイベント"

 信長の野望シリーズでお馴染みの歴史イベントも,進化している。具体的なことはまだ分からないが,「歴史ifイベント」なるものを搭載しているという。
 これまでのような,一定の条件が揃うと発生し,自動的に終了する"紙芝居"的なイベントではなく,プレイヤーの選択次第で展開が変わるイベントが発生するようだ。プレイヤーの選択によっては,信長が,「本能寺の変」を生き延びるかもしれない。

<<イベントムービー>>

<<イベントスチル>>

■大きく描かれたことにより,武将達の個性がより引き立つ

 これは説明するまでもないだろう。前作までは"顔グラフィックス"と呼んでいた画像だが,本作からは,"顔"という言葉では控えめすぎるようだ。
 今回掲載した6人が特別に個性的な風貌だということもあるが,バストアップで描かれた"武将グラフィックス"は,これまで以上に武将の個性を引き立たせるだろう。


織田信長
武田信玄
上杉謙信
今川義元
浅井長政
明智光秀

 さて,これで本日公開した画面写真はすべて掲載したことになる。画面写真からは,ここで述べたこと以上のことも推察できる(「隠居」できる,とか)ので,ぜひすべてチェックして,分析していただきたい。
 画面写真とは関係なく新たに判明したのは,日本マップが北は蝦夷,南は薩摩までの範囲で,全100城が存在するということ。武将数と同様,城の数も減ってしまったが,一つ一つの城に箱庭的な領地があると思えば,かなりのボリュームである。

 発売は,2003年9月12日予定(←7月24日14時半頃追加修正しました)。価格は1万1800円。
 どちらにしろ発売まで1か月以上あるわけで,forGamerでは今後も情報が入り次第お伝えしていく予定だ。次はまた前回のような細かい追加情報かもしれないが,早いうちに「遊んだうえでのプレビュー」もお伝えしたいと思っている。ご期待あれ。(Iwahama)

→「信長の野望・天下創世」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」

※このページで掲載した画面写真は,すべて開発中のものです

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