[E3 2004#005]注目の歴史RTS「Cossacks II:Napoleonic Wars」の進捗状況は? - 2004/05/13 15:21


 最大で6万4000ものユニットが一つの戦場で展開できるという前代未聞の歴史RTS「Cossacks II:Napoleonic Wars」(以下,Cossacks2)が,今年のE3にも出展されていた。昨年2003年のE3では,オートデモを録画したビデオ映像が流されているだけに留まった本作だが,あれから一年,完成に向けてどう変わったのか,筆者も含めて気になっていた人は多いのではないだろうか。
 知らない人のために一応説明しておくと,Cossacksシリーズとは,16〜18世紀におけるヨーロッパを描いた歴史RTSシリーズである。独自のゲームエンジンよって表現される大迫力の集団戦描写が特徴的な作品で,数千ものユニットが整列しながら対峙,そしてぶつかり合う様子を,まさに当時の"大会戦"の雰囲気をそっくりそのまま味わえる点が最大の特徴だ。大砲の怒号が鳴り響く中,横隊を組んだ歩兵隊の銃砲が火を噴き,突陣形を採った騎兵隊による突撃が行われる……など,歴史/戦史ファン垂涎モノの展開がモニタ上で繰り広げられるところは,歴史ゲームファンとしては「ついにゲームもここまで来たか!」と思わずにはいられない内容だといえる。





 ……と散々煽っておいて申し訳ないのだが,結論からいえば,今年のE3における収穫(情報)は,本作に関してはほとんどなかったといっていい。ブースを見回してもめぼしい場所でなかなか見つからなかったので不安には感じていたが,案の定(?),至極小さい展示スペースの裏側で,ひっそりと展示されていただけの状態になっていた。
 少し悲しい気持ちになりつつも,さっそく近くにいるスタッフにCossacks2についての話を聞いてみると,なんでも当初の2004年春発売予定が夏に延び,それがさらに2004年年末,さらに来年頭にずれ込みそうだとのこと。なるほど,この扱いの悪さ(発売が遅れた分,大々的にやるのは後ろめたいのか?)も仕方ないのかもしれないが,シリーズで100万本を売り上げた作品の続編なだけに,会社としてもう少しバックアップしてもバチは当らないのではないかと思ってしまうのだが……。謙虚というかなんというか。ともあれ,現時点で仕入れ/判明したCossacks2の情報をもう少し書き加えておきたい。

 シリーズ最新作となるCossacks2では,冒頭でも書いたように,初代Cossacksの8倍に当たる6万4000体ものユニットが一つの戦場で戦うという点が最大の見どころだ。また集団戦をより面白くデザインするという意味からか,兵士の隊形や士気,疲労度,戦闘経験値などといった戦術的な要素の数々が,より重要視されたゲームデザインになっている点も見逃せないポイント。本作では,迂回前進からの回転運動による敵陣の横撃,騎兵による即面/背面攻撃などといった戦術的なアクションを存分に楽しむことが可能だという。
 これはつまり,フリードリヒ大王で確立されナポレオン戦争末期頃まで行われていた,機械的な隊列移動(当時の隊列というのは現代の行進の元であるが,元々は横隊を速やかに組むことによって,火力(銃弾)の集中を行うことが目的だった)をしながらの合戦という,当時の戦いの雰囲気をまるまる体験できてしまうということ。これは歴史ゲームファンの夢の一つが叶った,と表現しても過言ではないのではないだろうか。

 副題からも分かる通りCossacks2では,主にナポレオンが活躍した時代のヨーロッパ大陸とその周辺が主な舞台。フランス,イギリスを始め,オーストリア,プロイセン,ロシア,エジプトという当時の列強6か国を扱えるほか,シングルキャンペーンモードでは,それぞれの国家を題材にしたキャンペーンも楽しめるという話だ。またそれとは別に,ナポレオン戦争の史実に沿った10のヒストリカルシナリオも用意されているなど,ナポレオンファンの人なら必見の内容。150種類を超えるユニット,180種類以上の建築物など,ボリュームもかなりありそうな本作は,ぜひ多くの人が触れてほしいという,希有な作品になりそうな印象を受ける。それだけに,発売日がさらに延びてしまったのは本当に残念だ。
 これ以上の延期がないことを祈りつつ,今後の動向に注目していきたい。(TAITAI)
 
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→Cossacks2記事一覧は「こちら」




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