韓国政府，失業者問題解決のためにゲーム産業の人材育成支援を実施（2004/3/8）
Text by Kim Dong Wook特派員
長く不況が続いている韓国では，現在，青年層（15〜29歳）の失業者が40万人（2004年1月調べ）に達し，社会問題となっている。
そんな中，韓国の文化観光部は，韓国ゲーム産業開発院と共同で青年失業者問題と会社の労動力不足という二つの問題の解決のために，「ゲーム分野のインターン研修プログラム」における400人の参加者に対して，政府が支援を行う旨を発表した。支援の対象となるのは，1975年生まれから1986年生まれで，学歴は高卒以上。
インターン研修生を採用した会社には，2004年3月15日から2005年1月14日まで10か月間， 毎月1人当り60万ウォン（6万円）ずつ文化観光部より支援されるという。ちなみに韓国の青年層の月収は，平均120〜150万ウォン。つまり，給料の半分を国が負担してくれるという形になる。
ゲーム企画/シナリオ/グラフィック/プログラム/マーケティングなどといった，ゲーム関連のあらゆる分野で実施されるこのプログラム。韓国政府は，企業側が安価に人材を確保できるようにすることで，自国のゲーム産業育成を支援していく方針のようだ。
