Kimの韓国最新PCゲーム事情＃171

「ラグナロクオンライン」ヨーロッパにおけるサービス契約を締結（2003/12/24）

Text by Kim Dong Wook特派員

　Gravity社は，同社のMMORPG「Ragnarok Online」（邦題：ラグナロクオンライン）のドイツ，スイス，オーストリア，トルコ，イタリアなどヨーロッパ5か国でのサービス展開について，ドイツのBURDA HOLDINGS INTERNATIONAL社と契約を締結したと発表した。
　今回の契約によってGravity社は，100万ドルのライセンス料と商用化以降の売り上げの33％を2年間に渡って受け取ることになるという。

　BURDA HOLDINGS INTERNATIONAL社の親会社であるHUBERT BURDA社は，ドイツに本社を置いているヨーロッパ最大のメディア関連会社の一つ。数百種類にも及ぶ雑誌を発行しているほか，放送局なども保有している大手会社である。
　同社は，約1年間アジア地域におけるオンラインゲーム事業の研究を行った結果として，年令層の区別なしに幅広い支持を得ている「Ragnarok Online」の獲得を決定したとのこと。同社の関係者も，「ヨーロッパでトップクラスのメディア会社のパワーとネットワークを利用した，アグレッシブなマーケティング活動/イベント活動を行い，早い時期にRagnarok OnlineをヨーロッパでNo.1のMMOORPGに発展させる」と意欲的だ。
　またGravity社のKim, Jung Ryul会長は，「Ragnarok Onlineのシナリオ背景にある神話などは中世ヨーロッパに基盤を置いているし，我が社の調査によれば，コミュニティを中心にヨーロッパでも5万人ほどのプレイヤーがいることが確認されている。Ragnarok Onlineは，ヨーロッパでも必ず大成功するだろう」とコメント。ヨーロッパ市場への期待感をあらわにした。

　ちなみにヨーロッパでは，2004年1月15日頃にオープンβを開始し，3月には商用サービスに移行する予定。2004年度中には，東欧を含んだ全ヨーロッパ地域でサービスを展開する予定だ。