[TGS2003 #04]注目を浴びた「リネージュII」発表会 - 2003/09/27 02:36


 2003年9月26日〜28日まで幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2003で,MMORPGのビッグタイトルと期待される「リネージュII」の発表会がNC Soft/エヌ・シー・ジャパンのブースで行われた。NCといえば「シャイニング・ロア」も気になるところだが,出展が急遽取りやめになってしまってポスターが貼られているのみで,やはりプレイアブルデモは展示されていなかった。「リネージュ クロスランカー:Episode1 光と影」「リネージュII」の2本立ての,ブースがまさにリネージュ一色となっていたのが,同社の同シリーズに掛ける意気込みを感じさせた。
 発表会は,ブースに設けられたステージで行われたのだが,その前には大勢の報道陣が朝の満員電車のようにひしめき合うという混雑振り。ブース周囲にも多くの人だかりが出来るほどで,周囲の期待もそれだけ大きいということだろう。

 発表会がスタートすると,まずお約束でNC SoftのCEO TJキム氏のスピーチ,その後未発表の新作ムービーが流れ(ちょっとしたストーリー仕立てのいい雰囲気のムービーだった。東京ゲームショウのためだけに作られたムービーである模様。残念ながら掲載不可とのことなので会場で!),「リネージュII」プロデューサーのJames Bae氏が登場。氏は,「グラフィックス以外でもエレガントさを念頭に置いて,全世界に受け入れられるような開発を行っている」という本作の規模の大きさをうかがわせる内容に触れ,すでにブロードバンド回線のインフラがある程度整っている日本,韓国,台湾などを"気にしている市場"として挙げていた。そして,日本のプレイヤーはゲームに対する期待感が高いが,オンラインゲームの変化と映画らしいゲームという二つをキーワードに,ぜひプレイしてほしいと締めくくった。

 その後は,タレントの川村ひかるさんが登場し,リネージュIIのHead GMの金子さんと一緒にエルフファイター(Female)のキャラクター作成から序盤のチュートリアル部分までを公開プレイ。そこでリネージュIIへのとっつきやすさと,操作の簡便さをアピールしていたが,発表会では初めて目にする人もいたらしく,スタイリッシュなキャラクターモデリングとグラフィックスの美しさ,マウスのみでのプレイに感嘆の声を上げていたのが印象深かった。

 最後に簡単な質疑応答,nVidia社,インテル社とのパートナーシップ発表,そして写真撮影が行われて発表会は無事に終了したのだが,質疑応答では日本版のオープンβテストの時期や規模は明らかにされなかった。約1か月後からスタートする,クローズドβ次第で調整/決定していくとのことだ。クローズドβは,当初は1サーバー(5000人〜6000人規模)で開始する予定で,同時接続人数によってすぐにサーバーを増設する準備を整えていくという。
 nVidia社のコーポレーション・デベロッパー・リレーションズ本部長飯田氏は,リネージュIIの新しいリアリズムとインタラクティブを追求すると述べ,またインテル社のコンシューマ・ソリューションズ・マーケティング部長岡本氏は,ハイパースレッディングに対応したリネージュIIをキーゲームタイトルとしていくと述べた。
 また「こちら」でも報じているように,各種メーカー/Shopによって「リネージュII推奨PC」が販売開始されたことも,同時に報じられた。リネージュIIを取り巻く環境も,確実に充実へと向かっているようだ。

 発表会が終わると,国内版クローズドβテストのアカウントとクライアントCDの配布が開始され,こちらでも異様なまでの長蛇の列ができていたのが印象的だった。
 新作ムービーはゲーム内だけで作られているが,映画のワンシーンのようなストーリー仕立てとなっているので,ムービーを観にぜひブースを訪れてみてほしい。(Seal)


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